ヤドリギの黄緑の色が気になっていた!

ハリヨ公園で見かけたヤドリギ

ヤドリギの葉と実

月山新道で見かけたヤドリギ

天童に住んでいた頃、鶴岡に行く時は朝日連峰を横切る月山新道を通っていました。

五月の連休の頃はブナの新緑とその木肌が美しく、忘れられない記憶として残っています。

そんな横断中に、木々の一部にこんもりした部分をいくつも見かけました。

車で走っていて定かでなかったのですが、どうもヤドリギではないかと思い、車を停めて写真を撮りました。

やはりヤドリギだったのです。

生えているところは数か所に集まって生えているように見えました。

蟹江に戻ってから海津市のハリヨ公園に出かけた時に、園内に木々にヤドリギが生えているのを見かけました。

かなり大きなものがあり、黄緑色の葉がたくさんだらりと下に垂れ下がったような風情です。

昔からヤドリギは木に寄生するので、なぜ黄緑色の葉なのか気になっていました。

寄生植物といえば、ギンリョウソウなど真っ白なものをイメージしていたからです。

昔蔵王やいわきの団地にある叢で見かけたことがありました。

全くの白色です。

それに比べると、ヤドリギは黄緑色で光合成しているのではないかと疑問に思ったのです。

ウィキペディアでは「ヨーロッパ及び西部・南部アジア原産。寄生植物で地面に根を張らず、他の樹木の上に生育する常緑の多年草植物である。他の樹木の危機や枝に根を食い込ませて成長するが、一方的に養分や水を奪っているわけではなく自らも光合成を行う半寄生である。30~100㌢ほどの長さの叉状に分枝下枝を持つ。黄色みを帯びた緑色の葉は1組ずつ対をなし、革のような質感で、長さ2~8㌢、幅0.8~2.5㌢ほどの大きさのものが全体にわたってついている。花はあまり目立たない黄緑色で、直径2~3㍉程度である。果実は白または黄色の液果であり、数個の種子が非常に粘着質なにかわ状の繊維に包まれている。」記されています。

やはり葉の色からすると寄生だけの植物ではないようです。

寄生といえば菌類などのキノコを想い出します。

キノコには腐食したものから養分を摂るナメコ、マイタケ、アミタケなどと、マツタケはヤドリギのようにマツの根から栄養分を摂るようです。

また実は黄色く液果ですが、取って潰してみたらベトベトしていました。

冬の鳥たちにとっては餌の対象ですが、割りといつまでも実がついているので、積極的に食べたい餌ではなさそうです。

このハリヨ公園にはヒヨドリが多く生息しているので、ヒヨドリによって園内の各所の木にベトベトしたフンが付けられたのではないかと思われます。

ヤドリギは鳥の力を借りながら少しずつ範囲を広げていくようです。

同じ場所に集中的に生えているのはそんな理由かも知れませんね。

本当かなー。

(ヤドキリ科 ヤドギリ属)

カモ撮りこうちゃん