カワウの数が多すぎて、何とかせねばと思ってしまった!
藤前干潟の上空を飛ぶカワウの群れ
群れで魚を捕るカワウ
カワウのあれこれ
蟹江は水郷の町と言われています。
周りには日光川、蟹江川、福田川、善太川、宝川などがあり、それに繋がる用水路も沢山あります。
車で25分ほど西には木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)が土手を挟んで並行して流れています。
数キロ下流には伊勢湾に入り込むので、木曽三川でなくても、これらの河口はかなり川幅が広くなっています。
また周辺には田んぼも多く、サギの仲間も沢山見られます。
アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ゴイサギ、アマサギなどです。
それらより多いと思うのはカワウです。
チュウサギやアマサギは夏鳥なので冬には見かけませんが、カワウは留鳥で、河川のどこでも見られ、杭や川の岸壁にとまっていて、ときどき羽を広げて乾かしています。
カモ類に較べると、羽についている脂分が少ないので、頻繁に羽を広げて乾かさないといけないようなのです。
カワウは一羽の時にも水に戻って魚を捕っていますが、いつも簡単に捕れることはないようです。
数羽の集団の場合には、移動しながら一斉に潜って魚を捕ります。
そこにいる魚は一網打尽という感じです。
こうした狩りの習性はミコアイサでも見かけています。
ところが先日名古屋市の藤前干潟に写真を撮りに出かけたら、大集団のカワウを見かけました。
新川の上流部からカワウの集団が、群れになって藤前干潟に飛んで来ていました。
途中には線になったり纏まったりしながら飛んできました。
そして藤前干潟に降り立ちました。その数はおよそ数千羽という感じでした。
これらのカワウが、並びながら水に潜って魚を狙ったら、藤前干潟の魚はいなくなると思われます。
以前NHKの「さわやか自然百景」で藤前干潟の放映があった時にも、カワウが映っていましたが、これほどの数ではありませんでした。
また数年前に日光川で散弾銃でカルガモを狙っている人と話した時、沖合に船で釣りで出かけた時、カワウの群れがいて、その周辺の魚を根こそぎ捕ってしまっていたと話していたのを想い出しました。
「このままだと大変なことになると思う。」とも話していました。
鳥獣保護法には、狩猟対象になる動物がトリ類28種、獣類20種となっていますが、その中にカワウが含まれています。
この周辺や藤前干潟にいるカワウの数を考えると、魚類の捕食される数や環境への影響など、既に限度を超えているのではないかと思われてなりません。
このまま放っておいてよいのか考えてしまいます。
ただカワウだけでなく、生息しているカラスの多さも、限度を超えているようです。
環境の健全な維持とは何かと考えてしまいます。
多くの場合、捕獲したりするための自治体の予算がないという理由で行われていないことが多いようなのです。
いつも何とかせねばと、カワウを見ると考えてしまっている自分がいます。
(カツオドリ目 ウ科)
カモ撮りこうちゃん