鳥たちは夏の暑さや冬の寒さをどうやって凌いでいるのかな?

寒さで羽を膨らませるジョウビタキ

羽を膨らませるスズメ

羽を膨らませるチョウゲンボウ

暑さで口を開けて息をするカワセミとゴイサギの幼鳥

水浴びするゴイサギ

私たち人間は暑さや寒さに対応するのに、夏には半袖シャツや薄手の服を着て凌ぎます。

エアコンをつけて、部屋の室温を下げて調節もしています。

冬には厚着したり保温しやすい服を着て寒さを凌ぎます。

またエアコンやストーブで部屋を暖めます。

このように気温の変化に応じて服を変えたり、室温を調節して快適に生活するように工夫しています。

ところで鳥たちが季節による気温の変化にどのように対応しているか、疑問になります。

鳥の暑さの凌ぎ方を観察していると、次のようなものを見かけています。

真夏の暑さの中、葉が生えた木々の中に避難しているものもいるかも知れませんが、多くの鳥は暑さの中で口を開いてゼイゼイと早い呼吸をしています。

スズメ、カワセミ、コサギ、ゴイサギやアオサギなどでそんな状況を見かけました。

羽毛で体を覆っている鳥にとっては、体温を下げるためにこうした行動をとっているらしいのです。

当然ながら、これらの鳥たちは、水たまりや田んぼで水浴びしている光景をよく見かけます。

でも水浴びして体温を下げる行動は頻繁にはしておらず、基本的には体温を息を吐いて下げているようなのです。

毛皮を着た犬と同じ行動ですね。但し、カワウやカルガモではこうした行動を見かけていません。

暑ければ水に潜れば良いので、体温の上昇を防げるからではないかと考えています。

冬の寒さについては、どのように寒さを凌いでいるのでしょう。

冬の寒い日に川の土手や田んぼ周辺で見かける鳥の中には、体を大きく膨らませているものがあります。

例えばジョウビタキなどは、普段見かける姿よりは体が大きくなって見えます。

こうした例はスズメやチョウゲンボウでも見かけました。

この例から、一事が万事で「鳥は寒くなると羽毛を膨らませたオーバーを着る」と規則を作りました。

羽毛の間に空気を入れて、体温でその空気を温めて保温しているのではないかと考えています。

自然のオーバーを着るという訳です。

ところが冬に越冬のためにやって来るカモたちはこうした行動は見られません。

カワウでも見られません。

規則の例外になります。

単なる私の想像でしかないのですが、カモやカワウは水に浮かぶために羽に脂を塗りたくっています。

特にカモは四六時中、羽繕いして脂を塗りたくっています。

そうすることで水分を撥ねつけて、水に浮かぶことができるばかりでなく、体温を外に逃がさないのではないかと思っています。

冬の寒い川や藤前干潟でも、そんなカモたちが浮かんでいるのをみると、熱を逃がさない工夫が羽にはあるからだろうなと思わざるを得ないのです。

夏の暑さや冬の寒さを凌ぐことは、人間だけでなく鳥たちにとって大変なことだと思ってしまいました。

カモ撮りこうちゃん