ガガイモの実の中の素敵な綿毛と種を見てとても驚いた!

ガガイモの種と綿毛

ガガイモと種

ここ数年ガガイモの花の写真を撮るようになりました。

九月頃になると色々な場所で見かけます。

普通の被子植物では「種ができる前には花が咲く」のが普通です。

ところが逆の「花が咲けば種ができる」は、必ずしも起こっているとは限りません。

ソメイヨシノもあんなにたくさんの花が咲くのに、そのすべてに実がなっているのを見かけたことがありません。

木によって全くできないものもあります。

単なる受粉が上手くいかなかったからだとは思えない状況です。

ガガイモもいたるところで花を見かけますが、実がなっているのを見かけたことは殆どありません。

気がつかないだけかも知れないとも思うのですが、秋口に咲いていたところに、その後、出かけてみても実がなっているのを見たことがなかったのです。

ところが善太川新大井橋近くの土手を歩いていた時に、先がとがって反対側が膨らんでいるツル状の緑色の実(袋果)を見かけました。

初めて見る実でした。

何の実か分からなかったので、フェイスブックの「山野草・雑木・雑談を楽しむコミ」に写真を投稿したら、「ガガイモの実だ」と教えてくれた人がいました。そして他の人が「実が裂けると面白いことが起きますよ」とも教えてくれました。

数日後その場所に行って、その実のいくつかを採ってきて、室内のガラス瓶に入れておきました。

するとだんだん乾燥してきて、真ん中から裂けてきていました。

まだ完全に裂けている訳ではありませんが、大体の様子は分かります。

裂けているところから見ると、種と綿毛があるのが見えました。

びっしりと種と綿毛が綺麗にしまい込まれているようです。

端にある種がついた綿毛を取り出してみると、綿毛は長く、とても綺麗な綿毛で驚きました。

タンポポやノゲシの綿毛よりは長く、ふわっとした感じの綿毛です。

こんなに綺麗な綿毛は見たことがありません。

フェイスブックに書かれていた「面白いことが起きますよ」と教えられた意味はこれだったのかと、変に納得してしまいました。

風に吹かれて飛んでいくタンポポやノゲシの綿毛を見て風情を感じていましたが、ガガイモの綿毛は天下一品ものだなぁと思ったものです。

(ガガイモ科 ガガイモ属)

カモ撮りこうちゃん