土手で見かけたのはガガイモの実らしい!
ガガイモの実
ガガイモの花
ガガイモの蜜を吸うキタテハ
9月になると土手や畑の縁などでガガイモの花を見かけます。
厚手のビロードのような五弁のピンクや白っぽく見える花です。
こんな厚手の花は見たことがありません。
花の大きさはそれほど大きい感じはしませんが、幾つか集まって咲いています。
南濃町の早瀬の沼近くの叢で、このガガイモの蜜を吸いに来たキタテハの情景を忘れられません。
そのたくさん見かけるガガイモの花がどんな実をつけるのか分かりませんでした。
あれほどたくさん咲くのに、その実を見かけたことがなかったのです。
数日前に善太川の新大井橋の土手を歩いていたら、沿って流れる小さな用水路の端に植物の実がなっていました。
一方が膨らんでいて反対の端が細くなっていて三日月のような形にも見えます。
初めて見かけた実でした。
中は詰まっている感じではなく、空洞の感じでした。
「日本の野草」(林弥栄編 山と溪谷社)で調べましたが、分かりませんでした。
そこでフェイスブックの「山野草、雑木、雑談を楽しむコミ」に投稿して尋ねることにしました。
「善太川の脇の用水路で見かけました。多分つる性の植物で実の中身は空洞ではないかと思われます。初めて見かけたのですが、名前など分かりません、ご存じの方教えてください。」と投稿すると、すぐに「ガガイモ科のなにかでしょうか。」と反応がありました。
「ガガイモ属以外の属の可能性があるのでしょうか。」と問うと、「内心、ああガガイモですね、と思ったんですが、ちゃんとした分類の話になると、ガガイモ科自体とてもあやふやでキョウチクトウ科の一グループと主張する研究者がマジョリティとか。大分類が怪しい中で、そのガガイモ属、種小名まで特定となると、どういう特徴?っていう話も、なんていうか、はっきり言うよりオブラートに包んだ方がいいのかななんて思っています。いずれにしても形態分類だけでこれだ!と明言するにはちと情報量が足りないかもです。」と応えてくれました。
また「私もガガイモと予想します。美しい綿毛の種が撒き散らされます。」とありました。
他に「これから種房が茶色くなって、割れると中から…面白いことが起きそうですね。私が見たのはガガイモ科のオオバカモメヅルで、種房は細長い。イケマも面白いです。」と応えてくれる人がありました。
私が「実が割れるのを楽しみにしています。カモメヅル属には色々な種類があるようですね。この場所に通ってみようと考えています。」と応えました。
コメントからはガガイモの実だと思われます。
茶色になってくると割れて綿毛が飛び立つらしいのです。
いくつかの実を採ってきて自宅のガラス瓶に入れて、二階のベランダの陽の当たるところに置きました。
茶色くなるのを待っているところです。
どんなことが起こるのか待ち遠しいですね。
(ガガイモ科 ガガイモ属)
カモ撮りこうちゃん