こんなに早くミコアイサを見かけたのは初めてだった!

2023年11月20日過ぎに見かけたミコアイサ

これまで見かけていたミコアイサあれこれ

蟹江周辺で潜水性カモのミコアイサを見かけるのは、日光川ウォーターパーク、善太川新大井橋付近、佐屋川の3か所です。

越冬するためにやって来るカモの仲間は、保守戦略に基づいて行動しているようで、昨年来た場所にまたやって来るのです。

親たちに連れられてきた場所で、命をながらえられたので、そこに来れば生き残る可能性が高まると考えているのでしょう。

そんなことから毎年同じ場所で同じ種のカモの仲間を見られるのです。

他の場所では見かけることは殆どありません。

「日本のカモ識別図鑑」(氏原巨雄 道昭 誠文堂新光社)のミコアイサの繁殖地の図では、シベリア大陸、カムチャッカ半島、カラフトになっています。

そこから何千キロもの旅をして、この地にやって来るのです。

これまでの数年間の観察から、ミコアイサは12月の下旬に来て、2月の下旬か3月初旬にはいなくなるので、遅く来て早く故郷(繁殖地)に帰ってしまう仲間だと考えていました。

ところが先日〈11月21日〉ウォーターパークにカイツブリの写真を撮りに行ったら、そこにミコアイサらしいカモを見かけました。

この沼(大膳川)は水が茶色で横幅が広いので、対岸近くを泳ぎ潜水している4~5羽のカモが始めはミコアイサとは思えなかったのです。 

白い羽と目の周りが黒くなっているオスの特長を持ったカモがいたので、ミコアイサだと確認できました。

この時期にミコアイサを見かけるなんてととても驚きました。

予想より1か月早いからです。

4~5羽だったのですが、その後6~7羽に増えていました。

後続がやってきたのかも知れません。

他の佐屋川や善太川ではまだ見かけていません。

これからやって来ると思われますが、こんなに早い時期にやってくるとは予想を超えていました。

今年だけなのか、これまで私が観察していなかっただけなのか分かりませんが、とても驚いたのです。

ミコアイサの狩りの習性はカワウなどと同様に、何羽で同じ方向に泳ぎながら、潜って魚を捕ります。

カメラを構えていても潜ってしまうので、なかなか良い写真は撮れずじまいです。

このミコアイサの群れがいつ頃いなくなるのか、来年の2月末から3月によく観察したいと考えています。

 (カモ目 カモ科)