見かけた小さいアブはツマグロコシボソハナアブかも知れない!
永和の雑木林で見かけたツマグロコシボソハナアブ(?)
色々なところを歩き回っていると、偶然に見かける生きものがあります。
それも人生で初めて見かける生き物です。
多分見ていたのかも知れませんが、意識したことがなく見れども見えずだったのかも知れません。
いつも行く定点観測地の永和の沼や雑木林に写真撮りに出かけたら、カワラヒワの仲間がナンキンハゼの実を啄んでいたのを見かけました。
また今年初めてオオタカも見かけました。
今日はいつもより多くの写真が撮れたと思いながら雑木林の脇を通り過ぎようとすると、ノゲシ(ハルノノゲシ?)の花に小さなハチだと思われる昆虫がとまっていました。
でも目の様子がハエのようなオオキナ複眼が並んでいるのでアブの仲間だと気づきました。
でもそのアブは、真ん中の腰のあたりが細くなっているのです。
そして全体が黒い感じです。
こんなアブは見たことがありませんでした。
その写真を撮りました。
アブの仲間には、花に集まるハナアブの仲間、アリの巣に卵を産むアリスアブの仲間、昆虫を捕らえて食べるムシヒキアブの仲間、吸血するブユの仲間などがあります。見かけたアブはハナアブの仲間でしょう。
色々調べてみると、ハナアブ科のツマグロコシボソハナアブではないかと思われます。
つマグロというのは「縁の黒いこと」(広辞苑)となっています。翅の縁が黒いのでしょう。
「奥行1mの果樹園」の「ハナアブ科~ツマグロコシボソハナアブ」には「ハエ目ハナアブ科ヒラタアブ亜科。分布は本州、四国、九州、南西諸島。大きさは9~14mm。完全変態。雌は紫色、雄は青銅色の光沢を帯びた黒色、雌の翅は透明で、前縁と先端に黒褐色の班が入り、雄は全体に暗色を帯びます。顔面は雄は黒色、雌は橙黄色で黒い中縦線が入ります。触角は橙黄色、脚は黄褐色、後脚の腿節の先端、頸部の先端が暗色になっています。」と記されています。
このように細かい形態上の特長は書かれていますが、その生態や習性については書かれていません。
まだ詳しくは知られていないアブのようです。
どの動物も最初はその姿形やどこで見かけたかから入っていくのが普通なので、これからも注意しながら歩き回って、どんな生き方をしているアブなのかを知っていきたいものだと考えています。
(ハエ目 ハナアブ科)
カモ撮りこうちゃん