コサギの追い込みの妙技は、行う条件があるらしい!
水草のあるところで脚を小刻みに揺らして魚を捕るコサギ
善太川で魚を捕るコサギ
コサギの群れの休憩
昨年コサギが脚を小刻みに震わせながら魚を追い立てる行動を見かけました。
愛西市のハス田の水が張ってある田んぼです。
もう一か所は飛島村三福の金魚養殖放棄池の中で同じように追い込みながら脚を小刻みに震わせて魚を捕っていました。
それ以外の善太川の水辺や田植え前の田んぼなどで、コサギが魚やドジョウを捕っている光景を何度も見かけています。
しかしその時は、脚を小刻みに震わせながら魚を捕る行動は見かけていません。
するときとしないときがある様なのです。
何故なのか、そんな疑問を持ったのです。
コサギのように追い立てる行動をするのは、今のところダイサギがしている可能性があります。
永和の沼で数年前の冬に、同じように脚を小刻みに震わせている行動を遠くから見かけたことがあったのです。
コサギに限らないかも知れないと考えています。
ゴイサギ、アマサギ、アオサギでは今のところ確認していません。
サギでないのですが、コチドリで同じような行動をしているのを見かけたことがあります。
コチドリは地面が湿っている金魚養殖地の放棄池や、養殖池を取り換える時に水を抜いた池の底の地面などで片脚を地面に軽く叩きつけて虫やミミズなどを追い立てるような行動をしていました。
今年も数日前に、飛島村の金魚養殖放棄池でコサギが脚を小刻みに震わせている光景に出会いました。
その放棄池には水草が繁茂しました。
そんなところで脚を小刻みに震わせながら魚を捕っていたのです。
小刻みに脚を震わせていると魚が逃げ出してくるらしく効果は大きい感じがしました。
去年見かけたコサギが同じ行動をしていた場所も、2か所とも水草が生えているところでした。
どうも足を小刻みに震わせているのは、こうした魚が隠れている水草があるところらしいのです。
私はコサギなどの行動は生得的でリジットな行動をすると思い込んでいました。
でもコサギの行動を見ると、環境の違いに合わせて、柔軟に魚を捕る手順が異なるレパートリーを持っているようなのです。
水草があるか、ないかで行動を変えて、目標である魚を捕ることができるらしいのです。
見かけたコサギは同一個体ではないと思われるので、一応生得的(本能的)な行動ではないかと考えています。
学習も含まれているのでしょうか。
数年前6月下旬の暑さで田んぼの地面がひび割れしていた時に、ギンヤンマの連結態がひび割れした中に入り込んで産卵している場面を見かけたことがあります。
地面は乾いていて、ひび割れした地中は湿っていたのです。
そのギンヤンマの応用力に吃驚したことがあります。
それはギンヤンマの学習能力というよりは、生得的行動のレパートリーの一部なのではないかと思われるのです。
生得的=リジットは誤っているのかも知れませんね。
(ペリカン目 サギ科)
カモ撮りこうちゃん