何年か振りに永和の沼でアキアカネの産卵を見かけた!
産卵の合間に交尾態になるアキアカネ
アキアカネの産卵風景のいろいろ
蟹江周辺で見かけるアカトンボは主にコノシメトンボ、ナツアカネ、アキアカネです。
最近になってやっとオスとメスの違いも含めて、区別ができるようになりました。
他には今年ヒメアカネだと思われるアカトンボも見かけました。
似たように見えるアカトンボも、見られる時期が違っていることも分かってきました。
9月下旬に初めてヒメアカネを見かけました。
このトンボはこれまでほとんど見かけたことがなく、永和の雑木林の林縁に止まっていました。
やや小型のアカトンボで、蟹江周辺では珍しいトンボだと思われます。
その後10月中旬過ぎまで、コノシメトンボとナツアカネが同時に見られました。
でもその時期にはアキアカネはほとんど見られませんでした。
秋になるとアカトンボが見られると単純に考えていましたが、種類によって見られる時期が違っているようです。
10月下旬になって、コノシメトンボとナツアカネの中に、数匹のアキアカネの姿を見かけるようになりました。
11月に近い10月末になると、途端にアキアカネをたくさん見かけるようになりました。
アキアカネの数が急激に増えて、コノシメトンボとナツアカネを見かけなくなりました。
養老山地で夏を過ごしていたアキアカネが里に下りてきて、蟹江周辺まで来ているのかも知れません。
8月に山形県天童市に所用で出かけましたが、高瀬の奥羽山脈の西麓の雑木林にはたくさんのアカトンボが木々の枝先に止まっていました。
秋になる前はこうした環境の中で夏を過ごしているのだなぁと思ったものです。
10月30日と31日は好天で風もない秋晴れの日でした。
お昼ごろ永和の沼の水辺でアキアカネが連結産卵していました。
この沼での産卵は3年振りに見かけました。
水が引いて水辺には泥があり、アキアカネが産卵するには絶好の場所です。
多い時には5~6ペアが一緒に産卵していたのです。
ところで今のところアキアカネだけで確認しているのですが、こうした連結産卵しているペアが産卵している途中に輪になる交尾態になって、ときどき草や草の枯れ木の枝先にとまるのです。
それも5分~10分近くそこでじっとしています。
産卵をやめて休憩しているようにも見えるのですが、多分オスの精子を送り込んでいるのではないかと思われます。
受精卵にする作業をしているのではないかということです。
連結産卵中にメスの卵が未授精卵になりそうだとの情報のやりとりを、オスとメスの間で行われている可能性があります。
それともオスが一定時間産卵させると、交尾態になるように仕組まれているのか、どちらかは今のところ分かりません。
この交尾態になっていた連結態は、飛び出すとまた産卵し出すのです。
どんな仕組みかとても不思議です。
どうなっているのでしょうか。
(トンボ科 アカネ属)
カモ撮りこうちゃん