叢の中でヤブマメを初めて見かけた!

ヤブマメの花のいろいろ

色々なところを写真撮りで歩き回っていて、新しい動植物に出会えることも楽しみの1つです。

いつも行く定点観測地はいくつもありますが、それでも季節の変化と共に新しい出会いがあるのです。

マメ科の植物では、小さい時から春になると咲き出すカラスノエンドウは知っていました。

そのカラスノエンドウを近くで見ていると、もっと小さい花を咲かせるスズメノエンドウがあることを知りました。

それと同じ位小さい、カスマグサがあることも知るようになりました。

カスマグサの小さい花は、よく見るととても可愛い花です。

これらのマメ科は葉がみな羽状複葉です。

そんな話を桑名にいる妹と話していたら、蟹江に来る途中でムラサキ色のマメ科の花を見かけたと話し出しました。

色々聞いているうちにクサフジではないかと思い、図鑑を見せたら、確かにクサフジだったのです。

こんなふうにマメ科のまとまりが分かってくると、他のマメ科の仲間を探したくなったり目につくようになります。

その1つにツルマメがあります。

夏になると小さなマメ科特有の赤っぽい蝶形花を咲かせます。

三つ葉のつる状で色々なところに巻きつきながら範囲を広げていきます。

他には昔から知っているクローバー、クズやミヤコグサなどがありますが、これらはみな三つ葉です。

マメ科の仲間は羽状複葉の葉のものと、三つ葉のものがあります。

同じマメ科でも葉の形が違う2系統があるので、進化の途中で枝分かれしたのか、違った種類の植物が同じような蝶形花になって同じような性質を持ってしまった結果、私たちがマメ科と分類しているのかは分かりません。

9月末から10月初旬にかけて、南濃町早瀬にトンボやチョウの写真を撮りに行きました。

雑木林がある用水路脇の土手になっているところで、初めて見るマメ科の花に出会いました。

葉の形は三つ葉です。

花の先端は少し紫がかっていますが、カラスノエンドウよりは花大きいようです。

これまで見かけたことはなく、珍しい感じと共に余り洗練された花のようには見えませんでした。

それがヤブマメでした。

「日本の野草」(林弥栄編 山と溪谷社)には「日当たりのよい乾いたところや、やや日陰にも生えるつる性の1年草。茎は細く長くのび、毛が密に生える。葉は3出複葉で互生し、小葉は両面に毛がある。花は淡紫色の蝶形で長さ1.5㌢。豆果は長さ2~3㌢ある。花期8~10月。生育地は野原。分布は北、本、四、九。」と記されています。

私が見かけたヤブマメの生えていたところは、雑木林のすぐ傍の叢でした。

やや日陰がある場所ということになります。

来年も見られると良いなと思っています。

(マメ科 ヤブマメ属)

カモ撮りこうちゃん