今年もアレチヌスビトハギの被害に遭っている!

ズボンにひっついたアレチヌスビトハギ

アレチヌスビトハギの花

アレチヌスビトハギの花と実

秋になって叢に入ると衣服にひっついてくる植物の実が沢山あります。

秋から冬にかけては少し憂鬱になる季節です。

衣服に実がひっつく植物にはアレチヌスビトハギ、チカラシバ、コセンダングサ、イノコズチ、チヂミグサ、オナモミなどがあります。

秋に入る頃、薄ピンクの花を咲かせるマメ科のアレチヌスビトハギが綺麗に咲き出します。

自宅の駐車場脇でも咲き出しています。

昨年も同じ場所で見かけているので、多年草だと思われます。

このアレチヌスビトハギは外来植物で繁殖力はかなり強そうです。

東北で見かけていた在来のヌスビトハギの実は枝先にパラパラ付いていた感じだったのですが、このアレチヌスビトハギときたら、実がいくつか連なってついています。

叢や生えている傍の道を歩いていくと、ズボンにびっしりとひっついてくるのです。

でもあと少し経つと、コセンダングサの花が終わり、その実ができるとそれも衣服にひっついてきます。

その実の先の刺が靴下や服に突き刺さるので、とても痛いのです。

もの凄い数が衣服につくと取るのも大変になります。

それに比べるとアレチヌスビトハギは沢山ひっつきますが、取るのが大変なだけで痛くないので、被害はコセンダングサよりは少ないといっても良いでしょう。

でもズボンなどにひっついてくると、すぐに取りたくなってしまうのですが、車に戻る途中でまたひっついてくるので、車に乗る前に道路に座り込んで取るようにしています。

いつも30分位はかかっています。

3~5個位が並んでひっついているアレチヌスビトハギの実を取る時に、ゆっくり剥がしていくと、連なった実が一緒に取れます。

もっと簡単に取れる方法はないものでしょうか。

このアレチヌスビトハギがひっつく仕組みは、実に生えている先が曲がった細かい毛が衣服の繊維に絡みつくからのようです。

ズックやウインドブレーカーを留めるためのマジックテープと同じ仕組みです。

先日長良川の土手下の叢を通り抜けたら、ズボンにびっしりアレチヌスビトハギの実がひっついてきました。

そのまま歩き続けて、途中の壊れかけたベンチに座って、それを取り除きました。

やはり30分位かかったでしょうか。

そんな時は丹念に一つずつ端から順に取っていきます。

昔、漫画で武蔵坊弁慶と義経が、釜の飯粒を糊にする競争をする場面がありました。

弁慶はがむしゃらに米粒を潰していくのに、義経は一粒ずつ潰していったのです。

一見すると、義経の方法は愚直な方法で時間がかかると思われたのですが、最後には義経の方がすべての米粒を糊にすることができたのです。

そんな記憶があって、端から1個ずつ実を取り除くようにしています。

(マメ科 シバハギ属)

カモ撮りこうちゃん