ボラの幼魚が長良川の用水路の水面で口をパクパクしていた!

福原輪中の長良川用水路で見かけたボラ

2018年三重県相差漁港で見かけたボラ

佐屋川の水中ネットを飛び越えるボラ

愛西市福原輪中の船頭平公園の駐車場脇に長良川から入り込む用水路があります。

土日になるとブラックバスなどを目当てに、ルアーフィッシングする人がやってきて釣りをしています。

出会うと「釣れましたか。」と尋ねると、余り釣れたという人はいません。

でも長良川やこの用水路にはブラックバスが生息しているようです。

数日前に福原輪中に出かけて用水路沿いに歩いていくと、水面上が泡だって魚がいるような雰囲気を感じました。

近づいていくと水中に逃げこんでしまいます。

その場でじっとしていると、少し離れたところで水面上で口を開けてパクパクしながら魚の群れが泳いでいます。

その様子と魚の顔の雰囲気からボラの幼魚でないかと思われます。

なぜそうした行動をするのか理由は分かりませんが、日光川の水面上でも同じような光景を何度も見かけています。

ボラは出世魚で大きくなるにつれて、名前が変わっていきます。

「関東ではオボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド、関西ではハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド」となっていきます。

ウィキペディアには「『トド』は『これ以上おおきくならない』ことから『結局』『行きつくところ』などを意味する『とどのつまり』の語源となった。『イナ』は若い衆の月代の青々とした剃り跡をイナの青灰色のざらついた背中に見立てたことから、『いなせ』の語源とも言われる。『若い衆が粋さを見せるため跳ね上げた髷の形をイナの背びれの形にたとえた』との説もある。」と述べられています。

長良川の用水路で見かけたボラはオボコかなと思うのですが、群れが水面上をパクパクしながら泳いでいるのが印象的でした。

TRURINEWSには「海から遡上した魚の大群が、神戸市の運河の水面をびっちりと埋め尽くし、話題になっています。~中略~ 20~30㎝ほどの『ボラ』が隙間なく水面を覆い、1m四方に数十匹が集まるほどの大変な蜜になっています。彼らは時折飛び跳ねたりするものの、概ねおとなしく水面を漂い、ときに水面に口を出してパクパクする様子が観察されています。その異様な光景に、通りすがる人々も思わず覗き込んでいるそうです。~中略~ ボラは本来浅い内湾に多い魚で、運河や河口といった場所に集まりやすい習性があります。水温の乱高下などで深い場所の酸素が不足したり、本来の生息場所が摂餌に適さない環境となったときには、多くの個体がこのような場所に集まり大群をなすことがあるのです。」と記されています。

今のところ、なぜ水面上をボラの幼魚が口をパクパクしながら泳いでいる原因は分かっていないようです。

なぜなんでしょうねー。

(ボラ科 ボラ属)

カモ撮りこうちゃん