8月26日にコフキトンボの交尾態と警護産卵を見かけて驚いた!

8月24日に撮った交尾態

8月24日に撮った警護産卵

8月26日に撮った警護産卵

8月26日に撮ったメスの打水産卵

飛島村にショウジョウトンボとコフキトンボの写真を撮りに出かけました。

といってもそろそろこれらのトンボの発生期間が終わる頃なので、まだ残っているトンボが撮れたら良いなと思って出かけていったのです。

2023.6.24づけのblog「コフキトンボがこんなに発生しているところはここだけだろうな?」で、愛知県内でこれほど多くコフキトンボが発生している場所はここだけだろうと書きました。

またコフキトンボの発生期間は6月半ばから7月半ばだとも書きました。

これまで飛島村三福で見かけるコフキトンボは7月半ば過ぎると、数が急激に減少して、シオカラトンボの方が目立つように感じていたのです。

「日本のトンボ」(尾園暁 川島逸郎 二橋亮 文一総合出版)には、発生期間は4月下旬から10月初旬までとなっています。

この記述に従えば、かなりの発生期間の長さがあることになります。

今年になって飛島村服岡や三福を歩き回っていて、用水路や金魚養殖の放棄池周辺でコフキトンボを8月過ぎても見かけています。

こんなに遅くまで発生しているのかと思うようになりました。

三福のコフキトンボの減少をみて、一事が万事で「コフキトンボの発生期間は6月半ばから7月半ばだ」と思い込んでいたようです。

8月24日に三福の放棄池でコフキトンボが交尾態になって、すぐに離れてメスが打水産卵を始めました。

するとその上空でオスが警護をしていました。

自分の精子を使った受精卵を打水産卵するメスを見届けているのでしょうか。

7月半ばから8月初旬だと、メスが産卵していると、別のオスが産卵中のメスを捕まえて交尾態になり、また離れてメスが産卵するのを繰り返します。

メスはなかなか安心して産卵を成し遂げられないのが普通です。

ところが8月末になると、成虫の数が減って邪魔に入るオスはいなくなるので、メスは長い間産卵し続けることができるようになるようです。

その翌々日26日に服岡の放棄池で、またコフキトンボが交尾態になってから、オスが上空で警護する警護産卵をしていました。

またメスは長い間打水産卵をし続けていました。

一緒に撮りに行った人が、「この打水している時一回一回卵を産んでいるのか。」と尋ねてきました。

私が「そうだと思います。アキアカネだと途中で、交尾態になって近くの葉にとまってじっとしていて精子をメスに送り込んで、その後また連結態になって打水産卵していますよ。」と応えました。

こんなに長く打水産卵できるのは上述のように、発生期間の終わりで邪魔が入らないからだと思われます。

それにしても腹蔵しているメスの卵の量は相当な数になるだろうなと思ってしまいました。

(トンボ科 Deielia属)