イタドリの若い赤い茎や葉には葉緑体があるのかな?
赤茶色の芽生え始めたイタドリ
緑色の芽生え始めたイタドリ
東北で見かけたイタドリ
イタドリの花と実
弥富市海屋の日光川と善田川の合流点近くの土手では、3月に入るとイタドリの芽が出てきます。
何年か見続けていますが、だんだんとその数が多くなってきているようです。
イタドリはこの時期に生えだして、秋まで葉を繁らせ花を咲かせて生き続けています。
植物の中でも生命力が強い植物だと思います。
イタドリ(他にスイバも)はスカンポとも言われ昔から知られていました。
そして地方によっては酸味があるこの植物を食材として使っていました。
高知では郷土料理の食材として、故郷を懐かしく感じさせるようなのです。
また山形でも食べていました。
「四季の山野草」(畠山陽一 三興出版)には、食べ方として「春早く伸びだすタケノコ状の若芽を摘む。これをゆでてよく水にさらしてから酢みそやごまなどであえる。酢の物、汁の実、煮物、油炒めなどもよく用いられる料理だ。また生のまま天ぷら、即席漬物、単に塩をふりかけて生食してもうまい。ある程度生長し茎の伸びたものは皮をむき塩漬けにして、みそ汁の具や煮物にすると、しゃきしゃきした歯ざわりでおいしい。」と記されています。
色々な食べ方があるようです。
海屋の土手のイタドリの多くは芽が出だした頃には、茎や葉が赤茶色なのです。
少し経つと茎は緑色になりますが葉は赤いままです。
他に芽が緑色のものも少数ありますが、全体的に赤いものが圧倒的に多いのです。
東北で見かけたイタドリは、ほとんどの茎や葉は緑色でした。
地方で種類が違うのかも知れません。
出てきた若い赤茶色の茎と葉のイタドリは、光合成できるのか疑問になりますね。
光合成してデンプンを作り、そして生長していくからです。そのために葉緑体が必要です。
赤茶色の茎や葉に葉緑体があるのかどうかということです。
子どもたちにイナゴが食べて糞をしたものが草かどうかを調べるために、糞をアルコールにつけると緑色になると、やって見せながら教えました。
葉緑体はアルコールに溶けるのです。
イナゴの糞は緑色になるので、草を食べていると分かります。
そこで葉が出始めた赤っぽいモミジの葉を見せて、「これをアルコールに浸けたら何色になると思うか?」と尋ねたのです。
すると「赤くなる!」と全員が応えました。
そこで実際にアルコールにつけると、なんと緑色になったのです。
赤いモミジの葉にも葉緑体が含まれていて光合成していたのですね。
その経験からすると、イタドリの赤茶色の茎や葉にも葉緑体が含まれていると考えられます。
アルコールにつけると緑色になると予想できます。
ただ葉緑体の数の多さは、緑の茎と葉のものと比べるとどうなんでしょうか。
少ないのではないかとも思われます。
皆さんどう思いますかー。
(タデ科 タデ属)
カモ撮りこうちゃん