ミシシッピアカミミガメの多さには驚くしかない

永和の沼のミシシッピアカミミガメ

用水路で見かけたミシシッピアカミミガメ

甲羅干しするミシシッピアカミミガメ

ミシシッピアカミミガメのあれこれ

蟹江周辺の善田川、日光川ばかりでなく、そこに通じる用水路にはたくさんのカメがいます。

そのほとんどはミシシッピアカミミガメ(以下アカミミガメ)です。

日本の気候や自然環境に馴染んでいて、子ガメもたくさん見かけます。

そのためか日本固有種のイシガメはほとんど見かけません。

昔に入ってきたと言われるクサガメは時々見かけますが、その数はごくわずかです。

住んでいる団地内を流れる用水路にもカメを見かけますが、全てアカミミガメです。

用水路の中をそこら中で泳いでいます。

定点観測地の永和の沼にもたくさんいます。

今年は雨が降らないために沼の水位が下がって、このままだと沼が涸れるのではないかと心配していますが、そこにもアカミミガメが住んでいます。

沼の雑木林にカワセミがいないかと近づくと、岸辺に上がっていたカメが一斉に水中に逃げていきます。

その数は半端でありません。

水中から顔の一部を出すのですが、最初はこの沢山出ているものは何だろうと思ったほどです。

また弥富市宝川土手下の用水路では、アカミミガメが用水路上に架かる木の板に並んで甲羅干しをしています。

数えてみたら100匹を超えていました。

そしてカメの甲羅干しは本当なんだなぁと思ったものです。

そのくらいアカミミガメが溢れているのです。

2021.9.23のblog「クサガメが少なくなった理由はどんなことか」では、アカミミガメの産卵数の多さと、他のカメの卵を食べる習性などの生態によって、クサガメの数が減っている可能性を示しました。

日本にいるイシガメやクサガメが淘汰されているようです。

ちなみに私はイシガメを今のところ全く見かけていません。

中日新聞(2023.3.27)には「二大外来種を捨てないで」と題して、「北米原産のアカミミガメは、1950年代後半に輸入が始まった。鮮やかな緑色をした子ガメは『ミドリガメ』の名で親しまれ、祭りや露店やペットショップで人気を呼んだ。ただ成長すると甲羅の長さが20~30㌢になる上、寿命は20~40年で、飼いきれなくなって野外に放たれるケースが相次いだ。雑食性で餌場や体調維持に必要な場所を占拠し、日本固有のニホンイシガメや在来の水生生物を脅かしてきた。環境省によると、野外には全国で約800万匹が生息しているとされる。(2016年時点)」と記されています。

アカミミガメを放置しておくと、在来のカメばかりでなく、他の動植物への影響が大きいと思われます。

アカミミガメは環境が悪くても繁殖しているのを見かけるので、その繁殖力ばかりでなく環境汚染にも関わっている可能性があります。

アカミミガメを食料源として利用して減らせないかと思ってしまいました。

アカミミガメが増えた原因の責任は人間にあることは間違いないのですからー。

(カメ目 ヌマガメ科 アカミミ属)

カモ撮りこうちゃん