ハハコグサの葉は白いビロードのように見える
ハハコグサの花
冬のハハコグサ
チチコグサかな?
2月から3月にかけて田んぼの畔には、白っぽい感じの葉の植物が生えています。
越年草で寒さに耐えるためかロゼット状になっています。
暖かくなると茎葉が出て立ち上がってきます。
それがハハコグサです。
こちらではとてもたくさん生えています。
私に記憶では、天童に住んでいた時には見かけてはいるものの、こちらほど多くは見かけませんでした。
皆さんも知っての通り、このハハコグサは春の七草の1つです。
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロこれぞ七草」と謳われているゴギョウがハハコグサです。オギョウともいわれるようです。
それが少し経つと黄色い花を咲かせます。
ごくごくありふれた植物といってもよいでしょう。
歩き回っていると、そのハハコグサと似た葉っぱの植物も見かけます。
まだ同定できていませんが、チチコグサではないかと思います。
ウィキペディアには、ハハコグサについて「キク科ハハコグサ属の多年草である。道端や畑などに見られる小型の草で、全体が白い綿毛に包まれていて白っぽく見え、葉は細いへら形で、春から初夏にかけて細かい花を密に咲かせる。~中略~ 中国からインドシナ、マレーシア、インドにまで分布する。日本では全国的に見られるが、古代中国または、朝鮮半島から帰化したと言われる。日当たりの良い荒れ地、人里の道端や畑、田んぼなどに普通に見られる。~中略~ 根出葉は花のころにはほぼなくなり、葉と茎には白い綿毛が密生している。ハハコグサ全体を包んでいる軟毛は、害虫に食べられるのを防ぐためのものであると考えられている。花期の春から初夏にかけて(4~6月ころ)、茎の先端に頭状花序の黄色い花を密に集まって多数咲かせる。頭花は、中心が両性花、周辺部は雌性花で球状につく。花径は総苞で約3ミリメートル(㎜)である。花が終わると、同科のタンポポのように、実は綿毛をつけて、風に乗って種子を飛ばす。」と記されています。
あまりに小さい花なので、タンポポのように綿毛で飛んでいくとは思っていませんでした。
「日本の野草」(林弥栄編 山と渓谷社)にハハコグサには「早春のふわふわした淡い緑色の葉を、昔は草餅の中に入れた。
今では七草がゆに少し入れるほかは、ほとんど用いられていない。」と記されています。
今は草餅にヨモギの若葉を入れていますね。
余りに身近にあってありきたりの植物なので、なかなか目が向かない植物です。
でもそれはこちら側人間の条件に過ぎません。
スズメやカラスなどを見かけても、なかなか写真を撮りたいと思わないのと同じような感覚です。
まずは花の咲いた後に、綿毛で飛んでいくかを観察してみたいと思っています。
(キク科 ハハコグサ属)
カモ撮りこうちゃん