3月初旬にたくさんのモンキチョウが飛んでいた!
3月3日 ホトケノザの蜜を吸うモンキチョウ
2月12日 タンポポの蜜を吸うモンキチョウ
3月13日 見かけたモンキチョウ
モンキチョウのあれこれ
2月末から3月初旬にかけて、善田川や日光川の土手で黄色いチョウが飛んでいました。
キタキチョウだと思ったのです。
キタキチョウは成虫のまま冬を越すチョウだからです。
キタテハも同様で2月の半ばには雑木林の南側の叢や農道などで見かけます。
ところが黄色いチョウは、モンキチョウだったのです。
それが何匹も飛んでいます。
日光川の土手ではタンポポの花で吸蜜していました。
善田川ではホトケノザの花の吸蜜をしていました。
1匹という訳でなく何匹も飛んでいました。オスが多い感じでした。
モンシロチョウやモンキチョウは蛹で冬を越すチョウだと思っていました。
この時期に羽化して子孫を残せるかどうか疑問になります。
サケの孵化もチョウの羽化も、気温と日数の積算数が関係あると思っています。
冬の間に暖かい日が続けば羽化が早まると考えていたのです。
それにしてもモンキチョウが羽化する時期が早すぎるように思われてなりませんでした。
モンキチョウでなくモンシロチョウについて、「春の数え方」(日高敏隆 新潮文庫)には「モンシロチョウの幼虫が休眠サナギになるかどうかは、日長ではなく温度できまる。二十度より温度が低いと、たとえ日長が長くても、休眠蛹になってしまう。そうすると、まだ気温の低い冬の終わりにサナギになると、そのサナギは休眠サナギになってしまうのではないか? ~中略~ 冬に育っているモンシロチョウの幼虫は、冬の間はサナギにならないのだ。ならないというより寒さのためにサナギになれないのである。そして春になって気温が全般的に高くなってくるとサナギになる。そのときはもう暖かくなっているので、休眠サナギにはならない。こうして三月の初めころ、前年の秋から卵がかえってのち四か月も経って、やっとサナギになる。このサナギは非休眠サナギだから、三月の半ばにチョウになる。前年の秋に、ちゃんと休眠サナギになったものも、その頃にはチョウになる。こうしたモンシロチョウは、冬を休眠サナギですごしたか、幼虫ですごしたかにかかわらず、早春から飛びまわりだすのである。」と記されています。
モンシロチョウの早春の羽化の例から類推すると、モンキチョウも同じ仕組みで羽化している可能性がありそうです。
幼虫の食草はマメ科のシロツメクサ(クローバー)などで秋から春にかけても見られます。
そうだとすると、幼虫のまま冬越ししている可能性もありますね。
また見かけているモンキチョウの多くはオスのような感じがしています。
トンボなどでもオスが先に羽化してメスを待ち受ける繁殖戦略をとっているように思っていますが、モンキロチョウも同じかも知れないと思っているところです。
本当かなー。
(シロチョウ科 モンキチョウ属)
カモ撮りこうちゃん