カワセミがシマエビ(?)を捕らえていた!
エビを咥えたカワセミ
水面を見つめるカワセミ
カワセミのいろいろ
カワセミは沼、用水路や川などで見かけますが、生息範囲が割りと広くて、行けば必ず見られるというわけではありません。
多分数キロ範囲内が縄張りではないかと思われます。
これまでカワセミに出会うのは10回のうち1~2回程度でした。
そんな割合なので姿を見ても、すぐ飛んで逃げてしまい良い写真は撮れずじまいでした。
カワセミは「飛ぶ宝石」といわれ背中が水色で魅力的な鳥です。
その美しい姿形から誰しもがカワセミを見たい、撮りたいと思う気持ちで探し回ります。
でもなかなか出会わないのです。
フェイスブックの鳥見サークル(鳥情報交換サイト)でも、カワセミの写真が四六時中掲載されています。
飛翔している場面、魚を咥えて水面から飛び上がる瞬間の場面などが掲載されています。
私も数日前にカワセミの写真を掲載しました。
そんなカワセミを今年は例年になく多く見かけています。
永和の沼、弥富市宝川の用水路で数回に1回くらいの割合で出会います。
午前12時頃には餌採りする場面も見かけました。
数日前に永和の沼に出かけたら、脇にある竹林と雑木の周辺でカワセミを見かけました。
最初は何もいないと思って離れようとすると、近くで「チューチュー」という鳴き声を聞きました。
カワセミの鳴き声だと思って引き返したのです。
竹林脇の雑木を見ると枝にカワセミがとまっていました。
脅かさないようにヨシ原の陰から様子を見ていると、その枝から沼の水面に飛び込んで獲物を捕らえて水面に出ている枯れ枝にとまり、捕った獲物を枝にたたきつけていました。
それを何度もしてから飲み込みました。
それは小魚でなくエビでした。
スジエビではないかと思われます。
この沼は昔産業廃棄物が投棄されてかなり汚れています。
今でもその残骸が沼に散乱しています。
そんな沼にもヘラブナ、ライギョやカダヤシが住んでいます。
ヘラブナの稚魚やカダヤシはライギョなどに狙われてしまうようで、ほとんど見かけません。
春になるとこの辺りでは水田に水を張るために、木曽川の水を引き込みます。
その時にハゼの仲間やスジエビ(?)が一緒に流れてきて、雨が降ると増水して沼に入り込んで来るのです。
魚なら水中を泳いでいるのが見えるはずですが、エビは水中の木や物陰に隠れたりくっついていると思われます。
カワセミはそんなエビを狙って飛び込んで捕まえます。
このように小魚よりは存在を見つけ難いエビをたやすく捕ってしまうのです。
ただただ凄いとしか思えません。
それ程にカワセミの目は良く見えるのだなあと感心しきりといったところです。
(ブッポウソウ目 カワセミ科)
カモ撮りこうちゃん