春になってポン酢か酢醤油で食べるワラビはとても美味しい!

ワラビ

ゼンマイ

東北に住むようになった頃、シダの仲間の区別は全くつきませんでした。

ワラビやゼンマイという名前は知っていましたが、どれがどれだか分からなかったのです。

山林下のシダをリュックに詰めて、知人の高齢者にワラビかゼンマイか聞いたことがありました。

でも全てが違っていました。

そんなことが始まりで、少しずつワラビやゼンマイを知るようになりました。

山形では土手のいたるところにある訳ではなく、あるところだけに一面に生えています。

姿形からいうとゼンマイの方が美しいと思いますが、それを調理して食べるまでの工程が複雑で、採ってすぐ食べる訳にはいかないのです。

手で揉んで乾燥させ、また揉んで乾燥させるのを繰り返します。

そして乾燥したものを水や湯で戻して調理するのです。

時間がかかります。

そうせざるを得ないのは灰汁が強いからだと思われます。

最近は土手を歩いていると、ワラビの方からここにあるよと呼び掛けてくれるように感じる様になりました。

瞬間的にワラビを識別できるようになったからでしょう。

ワラビは重曹であく抜きして、水に晒しておくと翌日には食べられます。

ゼンマイに比べると手軽に調理できる食材です。

ワラビを茹でてあく抜きして翌日に鰹節をかけてポン酢か酢醤油をかけて食べると、酒のつまみとして絶品です。

山形では小国町にワラビの産地(養殖?)があって、仙台や山形県内からお金を出して採りにいくようです。

朝早く出かけてその日のうちに帰ってくると聞いています。

一時はこのワラビもシュウ酸があり発がん性があるので食べない方がよいと言われた時代がありましたが、大量に継続的に食べなければ心配ないと思います。

実験で癌になるというデータをただ真に受けると、生活ができなくなります。

コメや魚のおこげが発癌物質だと言われたことがあります。

大量にそれだけを摂取し続ければ癌になることは考えられますが、普通の生活では起こらないと思います。

知人の中には、春にワラビをたらふく食べると必ずトイレに駆け込むと言っていました。

下痢になるのです。

ワラビは繊維質で大量にとると消化不良になるからだと思われます。

弥富市海屋の宝川や善田川の土手には、春になるとワラビが生えてきます。

でも東北の大きなワラビに比べると細くて小さいものばかりです。

そのワラビを採りに来る人たちがいます。

私も採って食べてみました。

味は変わりませんが、山形のワラビに比べると食べた気がしませんでした。

そこでここ数年、天童の知人に頼んで地産市場で販売しているワラビを送ってもらっています。

今年もそんな季節が近づいてきています。

今から心待ちしているところです。

(シダ目 コバノイシカブマ科 ワラビ属)

カモ撮りこうちゃん