トビも白い糞をして飛び立った
トビが糞をする
ミサゴが糞をする
先日飛島村の畑でトビを見かけました。
餌を探している様子はありませんでした。
その後白い糞をピュッと出してから飛び立っていきました。
トビも白い糞をするんだと思ったものです。
善田川の大井橋付近の土手を歩くと、カワウの白い糞がたくさん落ちています。
またコガモやマガモの糞もあって黒いものもありました。
白いものだけではなさそうです。
2021.2.21づけのblog「ミサゴの芸術的ともいえる糞の仕方」では善田川の杭にとまっているミサゴがシューっと白い糞をする様子の写真を載せました。
綺麗な排泄場面です。
なぜミサゴやトビの糞は白いのかとても不思議です。
ミサゴ、トビ、カワウやカモなどはみな白い糞をしているので、鳥全体が白い糞をするのかも知れませんね。
鳥の白い糞は実は鳥のおしっこで、尿酸でできていて水には溶けにくいのです。
人間のおしっこは尿素で水に溶けるのでそれを体外に出しています。
鳥のおしっこは水に溶かして排出しない仕組みなので、水分を体内に留めておく必要がありません。
飛翔する鳥にとっては体重増加を抑えることができます。
進化の系統樹で分かれていく過程で、こうした機能を持った鳥の祖先が生き残ってきたのでしょう。
白い糞がおしっこだとすると、黒い糞は食べたものの消化後の排泄物、本来の糞だと思われます。
どの動物や植物を食べて消化したかによって、その色合いが変わってくるようです。
ミサゴやトビの白い糞(おしっこ)を見て綺麗だと単純に思っていましたが、場合によってはエサが捕れないまま、おしっこだけしていた可能性があります。
そこまでは考えが及びませんでした。
ところで鳥の糞が金属につくと、腐食してしまう現象があるようです。
和歌山市の紀の川に架かる水管橋が崩落した原因が鳥の糞ではないかというのです。
鳥が食べた動物性蛋白質を分解するとアンモニアが出て、それを尿として尿酸にします。
その尿酸が水につくと化学反応を起こして鉄などを腐食させるというのです。
尿酸は水に溶けにくいから、鳥たちは尿酸として排泄しているのに、それが体外で水と触れ合うと化学反応するのがよく分かりません。
また尿酸といえば痛風と関係がある言葉です。
私も尿酸値が高く薬を飲んでいますが、尿酸のPHが6以下だと血中に溶けにくくなって結晶化して痛風の症状が出るようです。
このことから鳥の排泄するおしっこは、PHが低い強酸性なんだろうかと思ってしまいました。
本当かなー。
(タカ目 タカ科)
カモ撮りこうちゃん