ヒバリが留鳥だと納得できるようになった!

3月29日 ヒバリの番い

4月1日 空中で囀るヒバリ

8月29日 畑で見かけたヒバリ

10月に見かけたヒバリ

11月に見かけたヒバリ

1月1日 ダイズ畑跡で餌を探すヒバリ

春にヒバリが麦畑の上空で囀っているのは幼い頃の想い出になっています。

美空ひばりではありませんが、昔は誰にとっても当たり前で身近な存在だったのです。

ところが天童に住んでいた頃、春にヒバリが囀っているのを聞いたことがありません。

向こうにはヒバリはいなかったのか、今になってみるととても不思議です。

蟹江に戻って春にヒバリが囀っているのをきいて嬉しくなったものです。

2022.5.10づけのblog「ヒバリのオスが地上で囀る理由が分かった気がする」で書きましたが、空高く囀るだけでなく、地上でも囀ることがあることを書きました。

メスに対するアピールと縄張り宣言のためと思われます。

ところが繁殖期が終わるとパタリと囀りが聞かれないようになり、ヒバリの姿を見ることがなくなりました。

春にはあれほど多く見かけていたのに、なぜ見かけないのだろうとずーっと不思議だったのです。

漂鳥で養老山地の里山にでも移動していくのではないかとも考えていたのです。

7年ほど蟹江周辺を歩き回っているうちに、夏に畑でヒバリらしい数羽の鳥を見かけました。

ヒバリではないかと思うのです。

そのヒバリらしい鳥を他の場所でも見かけました。

秋に入って耕運機の土起こしした畑でも見かけたこともあります。

秋の半ばを過ぎると似た冬鳥のタヒバリが畑にいるので、なかなか区別し難いのですが、やはりヒバリだと思われる鳥を見かけたのです。

1月1日に弥富市海屋のダイズ畑跡の土起こしした畑で、確かにヒバリ4羽が餌探しをしていました。

やはりこの辺りでは留鳥だったのです。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)のヒバリには「留鳥または漂鳥。農耕地、草地、川原など。繁殖期はつがいで、非繁殖期は小群をつくって生活する。よく知られているように、繁殖期には空中に舞い上がり、さえずって縄張り宣言をする。地上での行動が多く、植物の種子、昆虫類やクモ類などを歩きながらついばむ。草地の地上に営巣する。」と記されています。

繁殖期の囀りでその存在を感じさせていたものの、その後の季節はひっそりと生きていたのですね。

ウグイス同様、春の繁殖期の囀り以後は、どこにいるのか分からない感じだったのです。

でもここ数年間歩き回っているうちに、どの季節にもヒバリがいることが分かりました。

たまにヒバリを見かけることの集積が、ヒバリが留鳥だと再認識させてくれたのです。

コツコツ歩き回ることの効用だなぁと改めて思ったものです。

(スズメ目 ヒバリ科)

カモ撮りこうちゃん