タゲリはなぜ正確な時期に渡ってやってくるのかな?

12月15日に見かけたタゲリの群れ

これまで撮ったタゲリの写真

今年12月15日に飛島村でタゲリの群れを見かけました。

大体20羽くらいの群れです。

4年ほど続けて見かけていますが、最初は2月初旬で、翌年は1月半ばでした。

昨年からタゲリは来ていないかと探すようになりました。

12月20過ぎに見かけました。

今年も周辺を車で探していたら、12月15日に見かけました。

昨年より少し早めでした。

4年ほど毎年見かけるので、このタゲリの群れはここを越冬場所と決めて、やって来ているようです。

来る時期も昨年と少しのズレだけで、ほぼ同時期となっています。

最初の2年間は来ているのに、私が分からなかっただけのようです。

タゲリは留鳥のケリと同じチドリ目チドリ科ですが、ケリよりは少し小さい鳥です。

でもその習性が面白く、夕方になって寝るときは畑などの窪地で首を羽に突っ込んで並んで寝ています。

電線にとまる野鳥は並んでとまることはありますが、畑や田んぼ跡ではバラバラになっています。

タゲリは畑や田んぼ跡で並んで寝るのです。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)の分布図では、タゲリはユーラシア大陸から日本にやって来ると思われます。

やってくる正確な時期をどうして知るのかとても不思議です。

NHK特集「渡り鳥 なぞの夜間飛行」(2022.11.29)放映の解説文には「大分県と愛媛県の間になる豊後水道の水の子島灯台には、夜、多くの渡り鳥が衝突して命を落とす。なぜ渡り鳥は危険な夜間に飛ぶのか、海の上をどのように飛ぶのか。水の子島灯台にレーダーや超高感度カメラをすえ、渡り鳥の夜の飛行生態を探った。オオルリやルリビタキ、ヤブサメ、ツバメ、シラサギなどが次々と飛来する。天候が悪化すると、灯台に衝突してしまう渡り鳥も出てきた。」と記されています。

放送内では、日照時間の変化を感じ、それまで蓄えた脂肪をエネルギー源として飛んでいくと話していました。

また夜間飛行では星座を基準にして体内時計と関係させながら飛んでいくのではないか。

また新月の時などに飛行する場合が多いと述べていました。

飛島村にやってくるタゲリの移動の基準になるのは太陽高度ではないかと思われます。

それとパラレルな日照時間と対応して渡りたくなる気持ちを高めるホルモンの分泌が起こってくると思われます。

長日、短日植物のホルモン分泌と同じことが起こっているのではないかと思われます。

太陽高度の変化は、私たちが使用している暦と同じように正確なものです。

そして同様に星座を羅針盤にしていると思われます。

大陸に帰る時期になると、群れになりたくなってくるようです。

これも日照時間の変化によるホルモン分泌なのでしょうね。

それ程に正確な体内時計や太陽高度を感じる機能を持っていると思われるのです。

でもとにかく不思議だなぁと思ってしまいました。

(チドリ目 チドリ科)

カモ撮りこうちゃん