オシドリは漂鳥かも知れないと思うようになった
オシドリのオス
オシドリのオスとメス
羽ばたくオシドリ
12月12日に2年振りに三河の設楽町田峯の寒狭川「オシドリの里」に出かけました。
前回は12月2日に出かけましたが、今年は10日ほど遅くなりました。
片道新東名高速道路を使って2時間ほどの行程でしたが、運よく好天に恵まれました。
この「オシドリの里」は有名でインターネットで検索すると出ています。
駐車場に車を置いて、ブルーシートで被われた観察場所に行く途中、餌台が何か所か置いてあってシジュウカラ、ヤマガラがひっきりなしに飛んできて、ヒマワリの種を嘴で咥えて木々に飛んでいきます。
そこで写真を撮ろうとしましたが、動きが速くてなかなか上手く撮れませんでした。
帰ってパソコンで見たら、中にメジロも写っていました。
観察場所は月曜日で11時過ぎだったせいか、人はほとんどおらずゆったりと撮ることができました。
一昨年よりはオシドリの数も多く、撮りに来た甲斐があったと思ったものです。
オシドリの他にコガモ、マガモそしてキンクロハジロが1羽混じっていました。
観察していると、オシドリは何度も水中に潜ってドングリを取っています。
カモたちはドングリが大好きだということは、一昨年来たときにドングリを詰めた袋を何袋か見ていて知っていました。
毎朝か夕方に谷川にドングリを撒いていると思われます。
こうした餌付けによって、毎年山奥の寒狭川に越冬しにやって来るのでしょう。
オシドリは11月から3月まで見られると言われています。
その後はどこに行くのか私には分かりません。
オシドリは「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)では「留鳥または冬鳥。東北地方以北ではほぼ夏鳥。湖沼、池、河川、渓流など。冬は群れで行動する。日中は、樹木が水面に覆い被さっている木陰や、水辺の樹上、水草などの中で休息していることが多い。夕方に飛び立って採食場に行き、カシやナラなどの実を食べる。~中略~ 繁殖地では雌雄で行動し、渓流沿いや、林内の池近くの大木などにできた穴に巣を作る。」と記されています。
これまで寒狭川の「オシドリの里」に来ているオシドリは、海を渡って来ているのではないかと考えていましたが、漂鳥かもしれないと思うようになりました。
「ブリタニカ国際大百科事典」には「漂鳥は渡り鳥ほど長距離の移動はしないが、季節ごとに短距離の移動をしたり、また山地と低地の間を往復する鳥をいう。移動する距離は長短以外は渡り鳥と本質的な違いがなく、局所的な渡り鳥ということができる。」と記されています。
蟹江周辺ではヒヨドリは年中見かけるものの、冬になると数が多くなっているようです。
養老山地などから平野に下ってくる仲間もいるようです。
オシドリも夏は遠くない繁殖地で過ごし、冬の到来とともに寒狭川にやってくるのではないかと思っています。
(カモ目 カモ科)
カモ撮りこうちゃん