ラ・フランスも木守柿と同じなのかな?
木守ラフランスかな?
ラフランスの実
なり出したラフランス
ラフランスの花と木々
落ちた実に集まる虫たち
11月初旬に天童市山口の奥羽山脈の麓のリンゴやラ・フランス畑を歩いていたら、そのラ・フランスの木に数個ずつラ・フランスがぶら下がっていました。
未熟で商品になりそうもないものも当然ありましたが、立派なラ・フランスもありました。
そこで何個かのラ・フランスの写真を撮りました。
畑の中を歩いてみると下の落ちて裂けたラ・フランスにキンバエやハチが寄ってきて果汁を吸っていました。
この時期に得られる最高の食べ物なのでしょうね。
山形ではカキもたくさんなっています。
収穫する際、なったカキのいくつかを残す習慣があり木守柿といっています。
ラ・フランスを収穫した農家が収穫し忘れた感じではないので、きっと木守柿同様に、野鳥のために残したのだろうと思われます。
2021.12.9づけのblog「ジャガイモから絶品に変わるラ・フランス」で、未熟なラ・フランスはジャガイモを食べているようなのに、食べ頃になると絶品になると書きました。
本来は受粉樹だったラ・フランスが果実の主役に躍り出たとも書きました。
リンゴやサクランボなどのバラ科の果樹は、自家不和合性の性質があるので自家受粉できないのです。
そこで他種の花粉をつけて種を作ります。
種はそれぞれの実ごとに違っているものの、育った花托は同じなのでそれを食べているのです。
天童市内のトマトという名前の地産市場に出かけたら、ラ・フランスがたくさん売られていました。
店の人に「畑にはなっていないのになぜこんなにたくさん売られているのですか、」と尋ねると「2週間ほど冷蔵してから出荷しているのです。」と応えてくれました。
原産地のフランスではラ・フランスは既に作られておらず、日本では主に山形が生産の中心になっているようです。
手間がかかることとコストパフォーマンスの関係があって生産地が少ないのでしょうか。
ラ・フランスは収穫してからエチレン処理や冷蔵庫で熟成させる必要があります。
送られてきたラ・フランスには食べ頃の期日か、食べ頃かどうかを柄の部分を押して確かめるための方法が記されています。
山形ではラ・フランスは地元の農産品としてサクランボと同様に価値のある商品です。
品質を維持しながら山形ブランドを守るために、販売開始基準日が設けられているようです。
それほどにラ・フランスといえば山形、山形といえばサクランボとラ・フランスと連合しているのです。
今年のラ・フランスの出来は良かったようで、知人たちに送ったところ「美味しかった。」と喜んで貰えました。
皆さんにもラ・フランスの美味しさを満喫して貰えたら、山形を第二の故郷と思っている私にとってはとても嬉しいのですー。
(バラ科 ナシ属)
カモ撮りこうちゃん