クコの花を久し振りに海津市の叢で見かけた!

天童で見かけたクコ

海津市森下で見かけたクコ

天童にいた頃は奥羽山系の麓の丘や山道を歩き回っていました。

途中の畑や叢でときどき赤っぽい実をつけた植物を見かけました。

瞬間的にグミの実ではないかと思ったものです。

でもグミの実は赤い実に白い斑点がついているのでグミではありません。

グミの実の数の多さに比べると実も少ない感じ、並んでなっているのです。

あとからそれがクコだと知りました。

ムラサキシキブのような長い枝を伸ばしながら、薄い薄紫色の花を咲かせます。

ナスの花よりは少し薄い感じの花ですが、とても印象に残りました。

そのクコはどこでも見かけるというよりは、時々出会う感じの植物でした。

蟹江に戻ってから6年ほど経ちますが、クコを見たことはありませんでした。

この地方には生えていないのだろうと思い込んでいました。

東北では人為的に自然を改造することが少なく昔ながらの自然が残っています。

名古屋に近い尾張では自然を人為的に改変している割合が高いので、東北で見られる植物は余り見られないだろうと思っていたのです。

当然のことながら気候も随分違うからです。

海津市森下の用水路脇の叢でクコを見かけました。

ちょうど花が終わる時期だと思われました。

まだ赤い実はできていません。

ただ用水路脇なので草刈りをしたのか、クコは切り取られたような姿でした。

この地方にもクコは生えているんだなぁと思ったのです。

オドリコソウの時にも感じた驚きの入った感情です。

ウィキペディアには「クコは東アジア(中国~日本)原産のナス科の落葉低木。荒れ地などに見られ、夏から秋にかけて薄紫色の花を咲かせて、秋に赤い果実をつける。有用で、食用や薬用に利用される。~中略~ 日本では、土手や道ばたのやぶでよく見られるが、かって一時の漢方薬ブームで頻繁に採取され、見かける数が少なくなった。~中略~ 赤く熟した果実には、ベタイン、ゼアキサンチン、フィサリンなどが含まれ、強壮作用があり、酒に漬けこんでクコ酒にするほか、生食やドライフルーツでも利用される。薬膳として粥の具や杏仁豆腐のトッピングにもされる。また柔らかい若葉も食用にされ、軽く茹でて、お浸し、和え物、汁の実に調理されたり、サラダや料理のトッピングに利用される。」と記されています。

クコを見かけないのは人が採りすぎたことによるようですね。

昔からクコ酒のことは聞いていますが、残念ながら飲んだことはありません。

ただ杏仁豆腐のトッピングの赤い実がクコだったとは知りませんでした。

クコについてはこれから親しくなっていこうと思っているところです。

(ナス目 ナス科 クコ属)

カモ撮りこうちゃん