アカトンボの仲間が区別できないままでいる

ナツアカネ

アキアカネ

コノシメトンボ

リスアカネか、ノシメトンボか未同定

蟹江周辺では秋になるとアカトンボを見かけるようになります。

定点観測地の永和の雑木林では10月10日過ぎになると見かけるようになります。

そして10月20日頃になるとたくさん見かけます。

といっても年によって数の増減がありますが。

周りに沼や用水路があります。

この時期の用水路はほとんど水がなく、アカトンボが羽化している様子は見られません。

アカトンボは夏に山で過ごし、秋になると里に下りてくるといわれています。

養老山地に近い海津市のハリヨ公園や南濃町の早瀬の用水路ではたくさんのアカトンボを見かけるので、養老山地から下りてきて木曽川を越えて尾張地方にも広がってくるのでしょうか。

なかなかそれを理解できない自分がいます。

永和の雑木林で最初に見かけるのは、翅の端に黒い班があるアカトンボです。

胸の斑紋が見分ける識別点ですがコノシメトンボ、ノシメトンボかリスアカネのどれかだろうと思われます。

ちなみにアカトンボというのはアカネ属に属すトンボで、ショウジョウトンボは体色があんなに赤いのにアカネ属でないのでアカトンボではないのです。

コノシメトンボと時を合わせてナツアカネを見かけます。

オスの体長が赤く、顔も赤くなるので割と区別しやすいのですが、メスはまだ同定できません。

これほどオスがいるのですから、メスがいるはずだと思うのですが同定できないのです。

秋の後半になるとアキアカネをたくさん見かけるようになります。

アカトンボは胸の斑紋の違いで種の区別をするのですが、実際の個体を見ると斑紋もバラエティがあって区別することは難しく、なかなか同定できないのです。

詳しい人なら一瞬でどの種か同定できるのでしょうね。

でもそれぞれの種のオスはメスを識別して交尾・産卵しているはずなので、どうやってメスを識別できるのか不思議に思っています。

これらの似ているアカトンボも産卵の仕方に違いがあります。

「日本のトンボ」(尾園暁 川島逸郎 二橋亮 文一総合出版)には、打水(打泥)産卵するものにコノシメトンボ、アキアカネがあり、打空産卵するものにはリスアカネ、ナツアカネ、ノシメトンボがあると記されています。

私が見かけている産卵風景はほとんど打水(打泥)産卵している仲間です。

見られるアカトンボの産卵風景を綺麗に撮りたいと思っているのですが、なかなか撮れないままでいるのです。

いつか撮れるかと期待しています。

アカトンボを瞬時にどの種か同定できるようになるのが、今のところの私の課題になっています。

(トンボ科 アカネ属)

カモ撮りこうちゃん