ガ(蛾)がコセンダングサの花の蜜を吸っていて驚いた

ツメクサガ(?)がコセンダングサの蜜を吸う

ホシホウジャクがヒャクニチソウの蜜を吸う

オオスカシバがヒャクニチソウの蜜を吸う

周りにいるチョウの多くは花の蜜を吸っています。

他にはゴマダラチョウ、キタテハ、コムラサキ、ウラギンシジミなどは樹液や腐った果汁や獣糞などにやってきて吸汁することを知るようになりました。

チョウは花の蜜を吸うとだけ思い込んでいたのは誤りだったのです。

先日海津市森下の用水路脇にたくさんのコセンダングサが咲いていました。

まだこの時期は傍に寄れるのですが、もう少し経って実(種)ができ始めると近づけなくなります。

その実がズボンや靴下に刺さるととても痛くなかなか取れなくて大変なのです。

このコセンダングサにガ(ツメクサガ?)がとまって吸蜜していました。

それを見て驚いてしまいました。

ガが花の蜜を吸うと思っていなかったからです。

理由は分かりません。

チョウは昼行性ですが、ガの仲間には夜行性のものもいます。

夜行性のものは匂いで花の存在を知り、夜間に花の花粉等を食べているのではないかと思っていました。

チョウのように丸まった口吻を持たないと思っていたからです。

カラスウリなど夜半に咲く花は、花粉を与えてガに受粉してもらっていると思っていました。

フランスではチョウもガも1つの言葉「パピヨン」で一括りにされています。

同じ仲間なのですね。

水商売の女性を「夜の蝶」と言っていた時代がありました。

でも夜間に活動するチョウはおらず、いるとすればガです。

そこで「夜の蝶」は実は「夜の蛾」なんだろうなと思ったことがあります。

このblogのタイトルも最初「チョウの仲間」としていましたが、ガの仲間も書かなければならなくなって「チョウ・ガの仲間」に変更しました。

同じ仲間内だと考えたのです。

ガなのに蜜を吸うなんてと思ったのは、私の考え違いだったのです。

いつも追いかけているオオスカシバ、ホシホウジャク、モモブトスカシバなどはみなガです。

そして花の蜜を吸いに来ています。

花の蜜を吸いに来るガを見ていながら、ガは蜜を吸わないと思い込んでしまった自分がいました。

どこからそんな思い込みが作られてきたのか分かりませんが、吸蜜しに来るオオスカシバ、ホシホウジャク、モモブトスカシバの事例を基にして「ガの仲間も花の吸蜜をする」という規則性になぜ広げられなかったのか不思議です。

きっとガの仲間には、チョウのように丸まった口吻を持つものと、持たないものがあるからでしょう。

ガのほとんどは持たないものと思っていたからかも知れません。

チョウとガ、その共通性と違いについて学んだのが、このガ(ツメクサガ?)のコセンダングサの吸蜜場面だったのです。

(ヤガ科 Heliothis 属)

カモ撮りこうちゃん