刈り取り後のモミ殻の始末はどうなっているのかな?
モミ殻を焼く
イネの刈り取り
刈ったモミを運搬車に移す
モミ殻を散布する
秋になるとイネの刈り取りは大型の農業機械(コンバイン)で行われています。
それまでの個人所有の農地をまとめて株式会社や農協などが借り上げ、区画を大きくして一斉に田植えや刈り取りなどをしています。
飛島村を見ていると、毎年同じ場所を田んぼにするのではなく、年によって畑にしてキャベツやダイズを作ったりして、農地の効率的な利用を考えている風情を感じます。
今年はその一帯は田んぼだったのに、秋から冬にはムギ畑やダイズ畑になったりと変化していきます。
大型機械のイネの刈り取り機(コンバイン)はとても効率がよく、倒れているイナホも無駄なく刈り取っていきます。
大きな区画も30分もすると丸裸になります。
しかも茎の部分は10㎝ほどに切られていて、昔のような稲藁(イナワラ)は残っていません。
残っているものがあるとすると正月飾り用の材料など目的があるときでしょう。
刈り取ったモミは、トラックの荷台の大きな箱に移して持っていきます。
きっと集荷場があってそこで保存するのでしょう。
蟹江町内でも冷蔵保存する倉庫があります。
どんな経路で最終的にその倉庫に落ち着くかは分かりませんが、長期保存用のためのものです。
そろそろ新米が出始める時期です。
刈り取りしたモミを精米するとモミ殻が出るはずです。
そのモミ殻をどうしているのか不思議に思っていました。
数日前に海津市南濃町早瀬にアカトンボや野鳥の写真を撮りに出かけました。
すると用水路と畑の間の土手にたくさんのモミ殻が積んで置いてありました。
その一部から煙が出ています。
少しずつ燃えているようです。
好天で風のない日だったので火災の心配はないようですが、全て焼き尽すにはかなりの時間がかかるだろうと思います。
きっと新米として出荷するために精米した後のモミ殻だろうと思います。
飛島村では、秋の終わりに畑に機械でモミ殻をまき散らしていました。
土壌改良のためのようです。
モミ殻は腐敗し難く吸湿性が高く土壌の通気性が良くなることから、そうした散布をしているようです。
すべてのモミ殻を畑に散布できないでしょうから、やはり焼いてしまうのではないかと思われます。
昔は物を燃やすとダイオキシンが出るといって、焚火すら禁止されていました。
でも最近では田んぼや農家などの庭から煙が立っているのを見かけます。
秋の風物詩のような情景です。
いつも思うのは、何十年前のPCBやダイオキシン騒動が、その後一切報道されていないことです。
今どうなっているのか疑問に思っているのですが、本当のところどうなっているのでしょう。
不思議です。
モミ殻が少しずつ燃えているのを見て、そんなことを考えてしまいました。
(イネ科 イネ属)
カモ撮りこうちゃん