イタドリの花を見かける季節になった

イタドリの花

芽が出始めたイタドリ

スイバ

 イタドリは3月には土手で芽を出し始めます。

赤茶色や緑色のものがありますが、蟹江周辺では赤茶色のものが多いようです。

群生して芽が出るので春が来たことを感じさせる風情があります。

9月を過ぎると白い花が咲き出します。

土手のいたるところで咲いていて、繁殖力が強いことを感じさせます。

2021.5.18づけのblogに「スカンポってスイバそれともイタドリなの?」を書きました。スイバもイタドリもどちらもタデ科で酸っぱいことから、地方によってどちらもスカンポと呼ばれています。

今年イタドリの茎を齧ってみたら酸味が強く、まだスイバの方が酸っぱくなかったように思います。

イタドリの茎は太くしかも春から秋まで通して生えているので、存在感があります。

それに比べるとスイバは茎が細く5月から8月ころに集中しているので、存在感の観点ではイタドリに分があるようです。

スイバはベニシジミの食草(産卵と幼虫の餌)なので、この時期にたくさんのベニシジミが見られます。

スイバの花の吸蜜をしていると思われる場面も見かけました。

イタドリは海津市のハリヨ公園で、ヒメウラナミジャノメが吸蜜していました。

余り華やかな花ではないのに、チョウが集まることに驚きました。

どこかに花とはハナビラがあるものという考え方の残渣が私の中にあるのかも知れませんね。

「四季の山野草」(畠山陽一 三興出版)のイタドリでは「日本各地の野山に大群落を作り、すごいジャングルをつくる多年草で、戦時中、代用たばこの原料にした葉がイタドリである。食べ方は春早く伸びだすタケノコ状の若芽を摘む。これをゆでてよく水にさらしてから酢みそやごまなどであえる。酢の物、汁の実、煮物、油炒めなども良く用いられる料理だ。また生の天ぷら、即席漬物、単に塩をふりかけ生食してもうまい。ある程度成長し茎の伸びたものは皮をむき塩漬けにして、みそ汁の具や煮物にすると、しゃきしゃきした歯ざわりでおいしい。」と記されています。灰汁を水で晒して取り去れば、食材にできるようです。昔の人たちはどんな山菜もあく抜きする技術を持っていたから、イタドリもお手のものでしょうね。

対してスイバは「若芽の伸び始めた茎を摘み、ゆでて水にさらしてから調理する。おひたし、煮物、煮びたしなど。塩をふって一晩漬けた即席漬けも良い。また伸びだした若い茎の皮をむき、生食する。多量のシュウ酸が含まれているので、過食は慎みたい。」と記されています。

シュウ酸はガンになるといわれていますが、ワラビも同じですね。

春に土手を歩いてイタドリの若芽を見かけると、美味しそうに見えてしまうのです。

変人になってきているのでしょうかね。

本当かなー。

(タデ科 ソバカズラ属)

カモ撮りこうちゃん