マメ科なのになぜ蝶花でないのかカワラケツメイ!
蟹江城址のカワラケツメイ
福原輪中のカワラケツメイ
アズキの花
ネムノキ
カワラケツメイは蟹江周辺ではほとんど見かけません。
町中の蟹江城趾には歴史的な小牧・長久手の戦いの蟹江合戦で、ケツメイ茶の茶粥を飲んだという謂れがあり、カワラケツメイが植えられています。
他にカワラケツメイがないかと探しましたが、愛西市福原輪中の木曽川の堤防下の叢で2年前に見つけました。
今のところ2カ所だけで確認しています。
昨年は堤防下のカワラケツメイも草刈り機で刈られて消滅してしまいました。
今年生えているかも知れないと思って、堤防下の叢を歩いたら数個所でカワラケツメイを見かけました。
そこで日を置いて生長の様子を観察しに行っています。
今の時期は花が終わり、マメができ始めています。
マメが成熟して種が落ちるまで草刈りが行われないことを祈るだけです。
マメ科の植物には3枚葉と羽状複葉のものがあります。
マメ科の花のほとんどはどれも蝶花なのです。
ダイズ、クサネム、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、ツルマメ、クズ、カスマグサ、ヤハズソウ、クサフジ、エンドウマメ、ササゲ、フジ、ハギ、エンジュなど挙げたらきりがない程です。
そこで「3枚葉か羽状複葉でかつ蝶花ならマメができる」という規則性を作りました。
なかなか良い判断のための道具になっています。
あぜ道に植えてあったアズキのマメが放置されていたのを数個拾ってきて、庭のプランターに植えたら、夏に花が咲き出しました。
アズキの花は黄色ですが、綺麗な蝶花ではなく少し崩れた感じです。
それでもマメはできました。
今度はこのカワラケツメイです。
カワラケツメイにはマメがなりますが、花は普通の開いた黄色い花です。
蝶花ではないのです。蝶花でないのにマメができます。
とても驚きました。
「3枚葉か羽状複葉でかつ蝶花⇒マメができる」の逆は「マメができる⇒3枚葉か羽状複葉でかつ蝶花」は真ならずという訳です。
カワラケツメイは羽状複葉なので、蝶花の部分だけが違っているのです。
カワラケツメイは私の考えた規則性の例外に入ります。
例外が他にもないかと探してみると、ネムノキも蝶花ではありません。
これも羽状複葉ですが花だけが違っているのです。
マメ科の植物は必ず3枚葉か羽状複葉で、今のところ例外は探せていません。
花は葉が子孫を作るための生殖器官として変形したものと言われています。
そう考えると、葉が元々の基盤で、花はそれを変形した2次的な産物なのでバラエティが発生しやすいのかも知れません。
マメ科の3枚葉か羽状複葉のものにマメができるのには例外はなく、花の形の蝶花には例外が生じるのかなぁと思ってしまいました。
本当かなー。
カモ撮りこうちゃん