伊吹山で見たのはヤマトスジグロシロチョウかも

伊吹山で見かけたヤマトスジクロシロチョウ?

東根市沼沢で見かけたスジクロシロチョウ?

東根市沼沢で見かけたウスバシロチョウ

8月31日に伊吹山(1377m)に出かけました。

駐車場があるスカイテラス(1260m)付近でサラシナショウマの群生している写真や動画を撮りました。

伊吹山で多種類の野草が見られるのは江戸時代に薬草園があったことも理由の1つのようです。

サラシナショウマや土手で咲いている花を撮っていると、チョウが飛んできて吸蜜していました。

モンシロチョウのような雰囲気なのですが、山上付近にモンシロチョウが飛んで来るわけがありません。

違うだろうなと思いながら数枚の写真と動画を撮りました。

サラシナショウマの花の吸蜜をしてすぐ飛び立っていったので動画の時間は短いものでした。

撮った写真を見ると、裏翅の基部に薄い橙黄斑があります。

モンシロチョウと似ているものの、モンシロチョウにはそうした斑はないので違うチョウだと思われます。

昔天童にいた時に、東根市沼沢地区の林道でウスバシロチョウの写真を撮りに行ったとき、同じような橙黄斑があるシロチョウを見かけました。

2021.12.17づけのblogで「最初は蛾のように見えてしまったウスバシロチョウ」の中で、この橙黄斑があるチョウをミヤマシロチョウではないかと書きました。

今になって裏翅の翅脈の様子を見るとミヤマシロチョウではないようです。

伊吹山で見かけたシロチョウは、スジグロシロチョウかヤマトスジグロシロチョウではないかと思われます。

「日本のチョウ」(日本チョウ類保全協会編 誠文堂新光社)による両者の分布は重なっているので、どちらの可能性もあります。

今の私の学力では区別できません。

今後の学習で同定できるようになれば良いなぁと思っています。

東根市沼沢地区の林道で撮ったシロチョウも、スジグロシロチョウかヤマトスジグロシロチョウのどちらかだと思われます。

裏翅の橙黄斑が黄色ではっきりしているので、スジグロシロチョウの可能性があります。

それに比べると、伊吹山で見かけたシロチョウはその橙黄斑が薄いので、ヤマトスジグロシロチョウの可能性があります。

上述の本のヤマトスジグロシロチョウには「食草はヤマハタザオ、イワハタザオ、ミヤマハタザオ、フジハタザオ、スズシロソウなど(アブラナ科)。平地~山地に見られ、ヤマハタザオの生える樹林の林縁部、フジハタザオの生える火山礫地、イワハタザオやスズシロソウなどの生える露岩地など、スジグロチョウよりも自然性が高く、やや乾燥した環境を好む。日中、林縁部や谷沿いを緩やかに飛翔し、タンポポ類やミヤマイボタ、オカトラノオなどの各種の花を訪れる。オスは吸水性が強く、林道沿いなどで吸水集団がよく見られる。生息地では普通に見られ、特に山地では個体数も多い。」と記されています。

学び続けていくうちに間違いが分かり、新たな世界に出会う楽しみがあることを面白がっています。

(チョウ目 シロチョウ科 モンシロチョウ亜科)

カモ撮りこうちゃん