オスみたいなメスと連結したギンヤンマのペアが産卵していた

飛島村で見かけたオスのようなメスの連結産卵

普通のオスとメスの連結態

以前見かけたオスのようなメスの連結産卵

ギンヤンマやシオカラトンボの中には、オスのようなメスを見かけることがあります。

シオカラトンボでは、昔のメスはムギワラトンボと呼ばれるくらい、ムギワラ色をしていたのですが、最近見かけるメスは、オスだかメスだか分からないシオカラ色のメスが多くなったように感じています。

蟹江に戻って久し振りにギンヤンマを見て感激しました。

小さいとき遊んだギンヤンマの体色が緑色でとても綺麗なトンボだと再認識したからです。

そんなギンヤンマですが、小さいときは捕るのに夢中で、メスを捕まえて竹の先に木綿糸で結んで、オスを惹きつけて連結させて捕まえるギンヤンマ釣りをしたものです。

ギンヤンマのオスは糸に繋がっているメスと連結して飛び去ろうとします。

それをそっと地面に降ろすと、手でもオスを捕まえることができます。

そうして大体3~4匹くらいは捕れたのです。

メスが捕れないときには、絵の具でオスをメスに変えようと色を塗りました。

胸の下の青色の部分を白く塗り替え、尻尾を茶色にし、翅の色を少し茶色にしてやると、メスに変貌します。

それを竹の先に糸で繋いで、田んぼや川のオスがいるところで、ゆったり回してやると、オスが近くまで飛んできますが、しばらくすると離れて行ってしまいます。

その近くまで来た瞬間タモ網を横に振ってオスを網に取り込むのです。

今から考えると、ギンヤンマのオスは体色などに惹きつけられて近づくものの、最終的には尻尾の先にある交尾器の違いで判断しているのかも知れません。

昔天童でアキアカネの三匹の連結態を何度か見かけたことがあります。

残念ながら写真には撮れていません。

恐らく連結しているオスとメスの先に、オスがまた繋がると思われます。

これを見るとオスとメスの区別がつかない個体もいるのではないかと思われます。

それとも連結したい衝動が強すぎて見境なくなっているのかも知れませんが。

先日飛島村服岡の金魚養殖池の放置された池で、ギンヤンマが連結産卵していました。

よく見ると、その後ろのメスの胸の下の白部分が青色なのです。

青色はオスの特長です。

そのメスの尻尾は茶色で、翅も少し茶色がかっています。

一見するとオスのようなメスなのです。

こうしたオスのようなメスを見たのは初めてではありません。

蟹江に戻ってきた頃にも見かけています。

最終的には交尾器の形で判断していると思われますが、見ていると何だかとても不思議です。

逆にメスのようなオスもいるかも知れませんが、まだ確認していません。

人間でも男性が女装しているケースがありますが、オスのようなメスもこれと似たようなものなのだろうかなと思ってしまいました。

(トンボ目 ヤンマ科 ギンヤンマ属)

カモ撮りこうちゃん