白いヒレタゴボウの花を見かけた!
白いヒレタゴボウ(変わり種)
普通のヒレタゴボウの花
蟹江周辺ではこの季節になるとヒレタゴボウが田んぼの畔と水田の間にたくさん生えて花を咲かせます。
黄色い4弁の花です。
2022.2.15づけのblogの「昔見たことがなかったヒレタゴボウ」で外来植物だと書きました。
EVERGREEN(植物図鑑)には「河川沿いの湿地や池沼の縁、水田などで見られる高さ80~100㎝の一年草。茎や葉がしばしば紫色を帯びます。茎は直立し、3~4稜がありよく枝分かれします。葉は互生する単葉で、基部が茎の稜とつながって翼(ひれ)となります。花は葉腋から単生し、径3㎝ほどの黄色い4弁花です。花は水平に開いて、散りやすいです。果実は長さ1~2㎝ほどの蒴果で、4稜があり四角柱状となり、上端に4枚の萼が残ります。来歴は1954年に徳島市、1955年に松山市で採集され、以後帰化植物として広がっています。分布または原産地はアメリカ合衆国南東部~アルゼンチン北部。」と記されています。
種がとても小さく実の中にたくさん詰まっているので、全て発芽したら猛烈に広がるだろうと思われます。
日本の水田は春から秋にかけて水を張って湿地状態になるので、ヒレタゴボウの生育には最適な条件となっていると思われます。
数日前に飛島村服岡の水田の間の農道を車で走っていると、水田との間の畔に白い花を咲かせる植物がありました。
他のところが黄色なのに、そこだけ白い花が咲いています。
車を降りてよく見ると、ヒレタゴボウだったのです。
周りは黄色い花を咲かせているのにここだけ白い花を咲かせています。
よく見ると少し薄いクリーム色の花のように見えました。
いろいろな植物の花を見ていて、ときどき白い花を見かけることがあります。
例えばツユクサ、ツリフネソウ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウやノアザミなどです。
色が脱色してしまうのです。
昔白いツユクサを見つけて嬉しくなって、野草園に電話して「新種ではないか」と話したら、「そうした白いものはよくあるのです」とそっけなく言われたことを想い出しました。
動植物にはこうして白く脱色することがよく起こるようです。
突然変異というのは別の色合いになるなどの変異が起こったときに使う用語かもしれません。
白いヒレタゴボウを見かけて感動しているのは、多分私1人だけかもしれません。
でもヒレタゴボウにも白い花があることを知って、ちょっぴり嬉しくなってしまいました。
(アカバナ科 チョウジタデ属)
カモ撮りこうちゃん