1年間見ていなかったクサガメを幸運にも2匹見かけた

用水路のクサガメ

クサガメ

ミシシッピアカミミガメ

クサガメの上にアカミミガメが乗る

蟹江周辺で見かけるカメはほとんどミシシッピアカミミガメです。

小さいときはミドリガメと呼ばれ、縁日などで売られていたものです。

育てられない事情ができて、殺すには忍びないと自然に放したのは日本人の目先の憐憫の感情だからでしょう。

その結果増えに増えて、今ではカメといえばアカミミガメを見かけるのが普通です。

繁殖能力も高く、従来のイシガメやクサガメを駆逐しているようです。

クサガメが減りアカミミガメが増えた原因については2021.9.23づけのblogで書きました。

アカミミガメは首のところに赤いマークがあり同定するのは簡単です。

また背中の甲羅には尾根が1つしかありません。

首のまわりは緑色の網目模様でこれも一つの目安だと考えていました。

数年前に初めてクサガメを永和の沼近くで見かけたとき、アカミミガメと区別はできませんでした。

雰囲気は違うように思ったのですが、首のまわりの緑色の網目模様が同じだったのです。

その当時は首のまわりの赤いマークの有無さえ知りませんでした。

名前の通りアカミミガメという赤いマークを知るようになって、クサガメと区別できるようになりました。

また甲羅の尾根がクサガメは3つあります。

1つのアカミミガメとはこれでも区別できます。

このクサガメの名前は、このカメが臭いからだとも言われています。

バケツに入れて置いたら、確かに少し臭かった記憶があります。

昨年は歩き回っていてもクサガメは1匹も見かけませんでした。

大きな用水路や蟹江図書館脇の公園の池もアカミミガメでした。

クサガメに出会うのは簡単ではないなぁと思っていたのです。

先日鍋蓋新田の用水路で、カメが用水路の端を移動しているのを見かけました。

それがクサガメでした。

すると近くにいたカメもクサガメだったのです。

久し振りにクサガメに出会いそれも2匹だったのです。

1匹はやや小さかったので、昨年に生まれたものかも知れません。

嬉しくなって写真を撮り、動画も撮りました。

この鍋蓋新田は日光川と善田川に囲まれた閉鎖された新田です。

この面白い名前がつけられたのは江戸時代のことだと言われています。

初めこの名前を見た時、冗談だと思ってしまいました。

「破れ鍋に綴じ蓋」を想い出したからです。

こうした閉鎖空間なので、昔からのクサガメが生息できていたのかも知れません。

カメの世界もアカミミガメが入り込んできて、生態系が崩れて在来(?)のクサガメも追いやられてきているようです。

こんな状況をどうしたら良いのでしょう。

(カメ目 イシガメ科)

カモ撮りこうちゃん