ホウレンソウというとすぐアカザを想い出す

飛島村では大型機械を使った会社経営の大型農業が盛んです。

田んぼだったところが翌年には麦畑になったり、キャベツやホウレンソウ畑になったりと、計画的に土地利用をしているようです。

イネの品種は、他の地域ではアイチノカオリが主に植えられているのに、早生のコシヒカリが植えられています。

コシヒカリは7月中旬には出穂して花を咲かせ、8月の下旬には刈り取りが行われます。

それが終わると冬に向けて、コムギやキャベツの畑に様変わりしていきます。

土地の1区画が大きいので、キャベツにしろホウレンソウにしろ大量に植えられています。

キャベツ畑も一面のキャベツですが、収穫時期は決まっていないらしく、春先になると花茎が出て黄色いキャベツの花が咲き出していました。

こんな状態では商品にはなりません。

そのキャベツが腐り始めると、強烈な臭いが辺り一面に広がります。

先日ホウレンソウ畑の傍を通ったら、葉が大きく繁り花茎が出て花を咲かせていました。

少し前に何人かが来て、そのホウレンソウの収穫をしていました。

すべてを収穫できずに、畑の一部だけの収穫だったのです。

私が見てから数日後に耕運機で土起こしして、土の中に敷き込んでいました。

ほとんどのホウレンソウを廃棄していたのです。

大まかな生産計画を作っても、収穫し販売するまでの一連の計画には至っていないようなのです。

私はホウレンソウというと、すぐアカザを思い浮かべます。

ホウレンソウもアカザもヒユ科のアカザの仲間です。

アカザも茹でればホウレンソウのような味がするはずで、いつかアカザを摘んでお浸しにしようと考えています。

ウィキペディアのアカザには「新芽の赤いのがアカザで、白いのがシロザとよんでいる。~中略~ 畑の雑草として駆除されるので好んで食べる人は少ないが、葉は茹でて食べることができ、同じアカザ科のホウレンソウによく似た味がする。シュウ酸を多く含むため生食は適さない。茶として飲まれることもある。~中略~ 茎は太く硬くなるため杖の材料にもされ、アカザの杖は最高級とされる。」と記されています。

また「四季の野草」(畠山陽一 三興出版)には「縄文遺跡からアカザの種子が入った土器が出土され、話題になったことがあるが、昔から食用にしていたと考えられる。~中略~ 若芽を摘みゆでて水にさらして、おひたし、汁の実、あえ物、油炒め、煮つけ、てんぷら、サラダにする。」と記されています。

灰汁も強くないので昔から利用してきたのですね。

なぜか私の中ではホウレンソウとアカザは一体のものとなっているのです。

なぜか理由は分かりませんが、とても不思議です。

(ホウレンソウ ヒユ科 アカザ亜科 ホウレンソウ属)(アカザ ヒユ科 アカザ属)

カモ撮りこうちゃん