小さいキキョウに似た花を叢や土手で見かけるようになった

小学生の頃庄内川の土手や叢を一人でよく歩いていました。

歩きながらハルジオンやヒメジョオンの茎を折ってにおいを嗅いだり、ササやネコジャラシなどの単子葉植物の茎を引っ張って、その採った茎の下を齧ったりもしました。

その当時の子どもたちのほとんどがしていた遊びだったと思われます。

ハルジオンやヒメジョオンも帰化植物なのに普通に見かけました。

その当時から元々の植物が帰化植物に駆逐されて日本全土を被っていたのです。

輸入材や荷物に種がついて入り込んできた場合もありますが、観賞用として持ち込んで広がった事例の方が多いようです。

庭に植えて鑑賞したり、売れるかも知れないと思って持ち込んできたのでしょう。

最近になって蟹江周辺の叢や川の土手を歩くと、6月頃から青紫色のキキョウを小さくしたような花を見かけるようになりました。

花の様子はまるでキキョウそっくりです。

東北では見かけたことがありません。

何なんだろうと思っていたのです。

調べるとキキョウソウと載っていました。

最近になって広がってきた帰化植物のようです。

「野草・雑草の事典530種」(金田初代 洋一郎 西東社)のキキョウソウには「北アメリカ原産の帰化植物。明治中期に導入され、観賞用に栽培されたそうです。直立した茎に卵形の葉が茎を抱いて互生します。葉腋に紫色の花が1~2個ずつ付き、斜め上向きに開きますが、茎の下の方はつぼみのままで花が開かない閉鎖花がつき、上部につく花が正常の花です。花の色がキキョウを思わせるのが名の由来です。」と記されています。

花が咲かない状態を見かけた時、タチイヌノフグリかなと思っていました。

今考えると青紫色の花を咲かせる上部の花と違って閉鎖花だったのです。

他家受粉を目指す花と違って、閉鎖化のほうが圧倒的に多く感じました。

子孫を残す2段構えの戦略ですが、どちらを優先するかにも戦略があるような感じです。

最近キキョウソウと似ていて、雰囲気が違う花を見かけています。

枝分かれしていてパラパラしながら、やはり青い花を咲かせるのです。

調べて「ヒメギキョウ」とタイトルをつけて動画に載せてしまいました。

でも「ヒナギキョウ」の誤りのようです。

ウィキペデイアにはヒナギキョウは「分布として中国、朝鮮半島、日本(本州~沖縄)、東南アジア、オーストラリアに分布。低地から低山の日当たりの良い所に生える。ごく背の低い植物で、背の低い草地や芝生に見られる。」と記されています。

日本の在来種のようです。

間違ったり誤解している認識からより正しい認識へと修正していくのが学ぶことの意義や面白さだと考えているので、是非ご容赦していただきたいと思います。

(キキョウソウ キキョウ科 キキョウソウ属)(ヒナギキョウ キキョウ科 ヒナギキョウ属)

カモ撮りこうちゃん