モモブトスカシバがホバリングして吸蜜する姿は格好いい!

蟹江周辺でホバリングしながら花の蜜を吸うガ(蛾)にはオオスカシバ、ホシホウジャクとモモブトスカシバがいます。

大きさはオオスカシバが大きく、ホシホウジャクが中くらい、モモブトスカシバが一番小さいのです。

2021.7.6付けのblogで書きましたが、最初に善田川の土手でモモブトスカシバを見かけたときは、怪獣かメカニックなロボットのような感じを受けました。

グロテスクな感じさえして、こんな生き物が世の中にはいるのかと驚いたものです。

それも6月~7月にかけて見かけて、真夏になるとその姿は見かけなくなりました。

発生時期がこの頃ではないかと思われます。

その後日光川の土手で、強風のなかホバリングしながらアレチハナガサの花の吸蜜している様子を写真に撮りましたが、良い写真は撮れませんでした。

上述のようにオオスカシバ、ホシホウジャク、モモブトスカシバの大きさは違いますが、どれもホバリングしながら花の蜜を吸います。

オオスカシバは脚を花の一部につけながら吸蜜します。

ところがホシホウジャクは全く脚をつけることなく、空中にとどまって長い口吻を伸ばして吸蜜しています。

まるでハチドリのようです。

前からモモブトスカシバは、オオスカシバのように脚を花の一部につけて吸蜜するのか、それともホシホウジャクのように完全に空中に留まって、口吻を伸ばして吸蜜するのか疑問に思っていたのです。

先日海津市のハリヨ公園に出かけた時、水辺近くの叢に生えているヤブマオの葉にモモブトスカシバがとまっていました。

別の葉には交尾中のものがいました。10匹くらい見かけました。

そこで写真と動画を撮りました。

その後水辺に咲いているアレチハナガサの青紫の花の周りを、モモブトスカシバが飛んで吸蜜していました。

その動画を撮りました。体が小さく吸蜜しながら移動していくので、なかなか上手く撮れなかったのですが、大体の様子だけは見られます。

その動画の様子から、モモブトスカシバはホバリングしながら脚を花につけて吸蜜していました。

オオスカシバと同じ吸蜜方法です。

ホバリングしながら脚をつけて吸蜜する方が確実に蜜を得られますね。

そう考えるとホシホウジャクの吸蜜技術は相当レベルが高いように思えるようになりました。

他に気がついたことはホバリングしているとき翅が透明に見えるのです。

とまっているモモブトスカシバの翅の様子からは透明の感じがしません。

中側の翅が透明なのでしょうか。

こんな新たな疑問が湧いてきました。

そんな疑問が湧くことも動植物の写真や動画を撮っていることの楽しみの1つなのです。

(チョウ目 スカシバ科 スカシバ亜科)

カモ撮りこうちゃん