今年も自宅の庭で羽化したベニイトトンボとオオシオカラトンボ

今年も自宅の小さい庭でベニイトトンボとオオシオカラトンボが羽化しました。

ベニイトトンボは準絶滅危惧種に指定されていて、蟹江の他の場所では見かけません。

自宅の庭だけでなぜ羽化するのか不思議に思っていました。

6年前に買った水草のアナカリス(オオカナダモ)の茎に卵が埋め込まれていたのではないかと思い至りました。

買って数年間はベニイトトンボの数は年に2~3匹しか見かけませんでしたが、ここ3年ほどはだんだん増えて、昨年は6月~8月後半までに20~30匹くらい見かけています。

かなり増えてきました。

イトトンボの仲間は連結産卵するものや単独産卵するものがあります。

産卵の仕方も固定的でありません。

連結産卵できないときはメスが単独産卵しますが、ほとんどのものは埋め込み産卵をします。

昨年は連結産卵しているペアを10組くらい見かけました。

アナカリスがなくならないように、そして産卵した卵がヤゴになって羽化できるように発泡スチロール、塩化ビニール、植木用のプラスチックプランターの水槽は、水を足すだけで放置しています。

庭も雑草だらけにしています。

その水槽周辺を植物だらけにしておかないと、他に飛んで行ってしまうと思うからです。

もともと不精な性格なので、こうした言い訳で庭を片付けない理由にしています。

いつかこの水槽をビオトープのような環境に移し変えたいと思っていますが、こうした湿地帯は今のところは見当たりません。

少し残念な感じでいます。

オオシオカラトンボのオスが数日前に羽化して、物干し台の上にとまっていました。

昨年も羽化しました。

その年はオスとメスのそれぞれ1匹ずつを確認しています。

この辺りではシオカラトンボは見かけますが、オオシオカラトンボはほとんど見かけません。

名古屋の庄内緑地公園や南濃町早瀬辺りでは見かけますが、この辺りでは見かけないのです。

ところが3年前にオオシオカラトンボのメスが、自宅の水槽で産卵していました。

どこかに移動途中に産卵していったようなのです。

翌年にはオオシオカラトンボのオスとメスが羽化しました。

今年のオオシオカラトンボは羽化しそこなったヤゴが、今年羽化したのではないかと思ったのです。

「日本のトンボ」(尾園暁 川島逸郎 二橋亮 文一総合出版)には「卵期間1~2週間程度、幼虫期間2~8か月程度(1年多世代)。幼虫で越冬する。」と記されています。

今年羽化したオオシオカラトンボは一昨年産卵したものが、今年羽化したとは考えにくい状況です。

やっぱり私が知らないところで、メスが産卵していったのかも知れません。

1~2日ほど自宅の庭にいると、そのうちいなくなりました。

交尾相手に出会えるといいなぁと願ってしまいました。

(ベニイトトンボ イトトンボ科 キイトトンボ属)

(オオシオカラトンボ トンボ科 シオカラトンボ属)

カモ撮りこうちゃん