セッカの幼鳥と思っていたけど違うらしい
蟹江周辺でいろいろな鳥を撮っていますが、なかなか撮れない鳥がいます。
その代表的なものがウグイスとセッカです。
ウグイスはすぐそばのヨシや竹林などで鳴いていても、姿が全く見えません。しかも少しずつ鳴き声が移動していきます。
近くでじっとその姿を撮りたいと構えていても撮れたことがありません。
もう一方のセッカは鳴き声が聞こえるものの、ほとんど上空高く飛びながら鳴いているので、撮れても鮮明に撮れたためしがありません。
間近に見られるのは偶然の時だけです。
福原輪中の船頭平河川公園で何回か偶然に写真を撮れました。
撮ろうと撮りに行って撮れることはありません。
動物園の動物を撮るのとは違うのです。
いつも歩き回っているうちに、そんな場面がきっと来ると信じるようになりました。
今回本当にそんな場面に出会いました。
全くの偶然でした。
弥富市の宝川の土手を歩いていると、コンクリートの土手で偶然セッカを見かけました。
路上に降りていました。
その様子から今年孵った幼鳥ではないかと思いました。
少し離れて私がいるのは分かっているはずですが、少し落ち着きがなくあちこち移動しています。
少し経つと近くの群生したススキの葉にとまりました。
それからまた路上に出てきて、今度は宝川側の植物の茎にとまりました。
そして飛んでいきました。
その場面を写真と動画に撮りました。
その写真の一部をフェイスブックに投稿しました。
「セッカの幼鳥(?)だと思われる鳥を見かけました。近くに巣があるようです。土手の行き帰りに同じ場所にいましたので。私が近くで様子を見ていると、どうして良いか分からない感じでした。そこで幼鳥ではないかと判断したのですが。」と記すと、「このぐらいの時期に見られるセッカの幼鳥はくちばしがもう少し黄色っぽいと思います。なので、セッカの成鳥だと思います。セッカ成鳥オスの繁殖期のくちばしは黒っぽくなるので、撮影されたのは成鳥メスのような気がします。」と応じてくれた人がいました。
そして親切にも「参考に、昨年私が投稿したものです。成鳥はオス・メスが揃っていて、幼鳥も数羽いた家族連れです。図鑑に成鳥と幼鳥の特徴の記載があるものがあります。念の為確認してみてください。」と助言してもらいました。
まだ図鑑で確認はしていませんが、今回撮ったセッカは、提供された資料写真と比較すると成鳥のメスのようです。
植物の茎にとまってから、しばらくすると飛び立って、セッカの上下のホバリングのような飛び方をしました。
幼鳥ならそんな飛び方はしないかもなぁと思いました。
いつも感心するのは鳥の世界について本当によく知っている人がいることです。
いつまでも学んでいく大事さを思ったものです。
(スズメ目 セッカ科)
カモ撮りこうちゃん