ハンゲショウに初めて出会った
ハンゲショウ
カラスビシャク
ハンゲショウという名前は昔から知っていました。
白っぽい葉が出るということも聞いていました。
東北の天童周辺を歩くと、初夏になると緑の葉の中に白っぽい葉をつけた植物を見かけていましたが、それがハンゲショウかどうかは分かりません。
先日自宅から永和の沼まで徒歩で歩くことにして、ぶらぶら歩いていくと蟹江川近くの龍照院近くの家の土手になっている庭の部分に、茎の上部の葉が白くなっている植物を見かけました。
花ではなく明らかに白い葉なのです。
その付近から房が垂れていました。
花かも知れないと思いながら、ハンゲショウに違いないと直感しました。
ハンゲといえばカラスビシャクのことを思い浮かべます。
長くハンゲショウというのはカラスビシャクのことだと思っていました。
カラスビシャクの球茎を半夏といい薬用としているようです。
カラスビシャクが咲く頃に咲くという意味のハンゲショウなのかも知れません。
「庭木図鑑 植木ペディア」には「北海道を除く日本及び東南アジアに広く分布するドクダミ科ハンゲショウ属の多年草。夏至から11日目にあたる半夏(7月2日頃)に葉が白くなり、花がさくことからハンゲショウと命名された。別名はカタシログサ(片白草)オシロイカケ(白粉掛)など。~中略~ 葉が白くなるのは、葉緑体から葉緑素が抜けるためで、この現象は起きるのは茎の先端近くの2~3枚に限られ、これらにちなんで生け花の世界では『サンパクソウ』という。白くなるのは葉の付け根側であり、葉の先端側から白くなるマタタビとは異なる。~中略~ 開花は半夏の前後にあたる7月上旬で、白い小さな花が穂状に集まって咲く。蕾の段階では花穂は垂れ下がっているものの、開花が進むにつれて立ち上がる。かつての農家ではハンゲショウが咲くまでに田植えを終えるものとされ、農作業の目安にされた。」と記されています。
私が見かけたのは6月初旬で、1か月ほど早いようです。
温暖化の影響かも知れません。
ウイキペディアのハンゲショウには「日本全体としては絶滅危惧等に指定されていないが、生育に適した土地が減少していることなどによって減少し、下記のように地域によっては絶滅危惧種に指定されている。」と記されています。
危惧Ⅰ~Ⅱを含んでその数はおよそ23都府県に及んでいます。
その中に愛知県は含まれていません。
全国的には希少植物になっているからか、この近辺を歩き回って野生のハンゲショウは今のところ見かけていません。
今年初めて見かけた庭先でのこのハンゲショウだけです。
園芸植物のような華やかさはなく、ひっそり咲いて(生えて)いる感じです。
家人の風情を楽しむ情緒深さを感じてしまいました。
この辺りにはそんな人はいないと思い込んでいた私が浅慮だったと反省しているところです。
(ドクダミ科 ハンゲショウ属)
カモ撮りこうちゃん
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