田んぼを背にして餌探しする変わったアマサギ
蟹江にはサギのコロニーがあって、春から夏にかけてサギたちが営巣・産卵・育雛しています。
見られるサギはアオサギ、ゴイサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギです。チュウサギとアマサギは夏鳥なので、春になると南から渡ってきます。
サギの種類の区別はできないでいますが、冬期ならチュウサギとアマサギはいないので、ダイサギとコサギの特長をこの間、学ぼうと悪戦苦闘しています。
最近ダイサギとコサギの区別は何となく分かってきました。
春にチュウサギとアマサギがやって来ると、チュウサギとダイサギの区別や、アマサギの茶色でない個体と他のサギなどの区別ができなくなって、やっぱり難儀する羽目になります。
アマサギも蟹江のコロニーで繁殖行動をしていますが、その数はコサギやゴイサギに比べて多くありません。
またチュウサギよりも断然少ない感じがします。
最近はアマサギを見かけると春が来たことを実感するようになりました。
この頃のアマサギは1羽か多くても数羽程度です。
でも秋口になると10羽前後の群れになるのは、南に帰る準備ではないかと思われます。
アマサギは他のサギに比べると、なぜかひょうきんな感じで漫画にしたいキャラクターの持ち主です。
行動を見るとなぜか笑ってしまいます。
アマサギと他のサギとに大きな違いがあります。
それは食性です。
アオサギ、ゴイサギ、チュウサギ、コサギなどは田んぼの中でドジョウなどを狙います。
大抵は田んぼの中で餌探しをしています。
ところがアマサギときたら、田んぼの真ん中ではなく大抵は田んぼを背にして、田んぼの畔や土手の叢で餌探ししています。
春先には冬眠からさめたカエルを狙っているようです。
夏や秋になるとイナゴなどのバッタ類や、ミミズや昆虫の幼虫などを中心に食べているようです。
他のサギがドジョウや小魚を中心に採食するのに、アマサギはそういう場所では見かけません。
例えば、善田川などが干潮で浅くなっているときに川縁で見かけるのはアオサギ、チュウサギ、ゴイサギ、ダイサギだけで、アマサギを見かけたことはありません。
そんな食性の違いが何年か観察していて分かってきました。
他のサギも土起こししている耕運機の後を追いかけてミミズや昆虫の幼虫などを探している光景を見かけます。
でも食性の対象分布が少し異なっているようです。
アマサギは昆虫中心でカエルなどの両生類も対象にするのに、他のサギは魚中心でカエルやミミズや昆虫も食べているようなのです。
そんなことから、サギの中の変わり種といえば、やっぱりアマサギだろうなと思ってしまいました。
(ペリカン目 サギ科)
カモ撮りこうちゃん