イヌの調教訓練している女性に会った

動植物の写真や動画を撮るために、定点観測地が何か所かあります。

季節によってある動植物がたくさん見られるときは連日その場所に行きますが、そうでないときは定期的に定点観測地を回って撮る対象がないかと歩き回ります。

いつも出かけるときは1つでも出会えれば幸運だったと思うようにしています。

全く対象に出会わないことは一度もなく、何かしらの写真や動画が撮れています。

鳥だけとか、昆虫だけとか、植物だけとかという狭い範囲でなく、どんなものも面白そうだと思って撮っているからだと思います。

数年前から愛西市船頭平河川公園に出かけています。

ここは福原輪中の南端にあり、ハス、スイレンやカキツバタなどが植えられています。

傍に長良川があり、そこからの用水路もあってブラックバス釣りする人もいます。

付近の叢には季節ごとにいろいろな昆虫、鳥や植物などが見られます。

この公園に通ううちに、何頭かの犬を車に乗せて、三重県から連日やってくる女性を見かけるようになりました。

家庭で飼っているイヌではなく、何頭かのイヌがケージに入れられています。

来ると1頭ずつ外に出して叢で関わっています。

シェパードもいて調教訓練しているようなのです。

数年前には見かけたとき「このイヌは警察犬なのですか?」と尋ねると、「引退したイヌです。」と応えました。

犬の老後の世話をしている感じでした。

民間のイヌの訓練施設の人のようです。

時々数人で何台かで来ていることもありました。

そんなことから出会うと挨拶するようになりました。

その女性に「訓練しているところを動画に撮らせて貰えませんか?」とお願いすると、「きちんとした訓練でないのですが、それでよければ!」と承諾してくれました。

数分の動画を撮りました。

シェパードは、その女性の意のままに動いています。イヌがこれほど人と一体になって行動しているのを実際に見るのは初めてでした。

一見すると遊んでいるようなのです。

でも女性が「伏せ!」というと、イヌは即座に伏せます。

イヌは賢い動物だと聞いてはいましたが、その行動を見て吃驚しました。

その後女性の近くを通ったときに「このイヌは3歳くらいですか?」と尋ねると、「そうです。やんちゃ娘です。」と応えました。

「デビューする予定で訓練中です。」と教えてくれました。

車の中のケージのシェパードを指さして「あれは引退した犬です。」と教えてくれました。

以前私が見かけた犬だったようです。

競走馬のように、引退したイヌの老後をどう過ごさせるかも人間の責任なのでしょうね。

ただ可愛がるのとは違った、イヌの特性を生かした老後の問題、よく考えてみたいものです。

(イヌ科 イヌ属)

カモ撮りこうちゃん