換羽時期のムナグロはどの種のチドリか区別できなくなる
昨年と一昨年は飛島村でムナグロの群れを見かけました。
多くのムナグロは独特の黒模様で、すぐにムナグロだと判別できます。
今も似たダイゼンとの区別できないままです。
「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)ではムナグロは5月と9~10月に見られるのに対し、ダイゼンは5~8月以外に見られるようです。
飛島村では春先に水田に水を張る時期に見かけています。
秋口の稲刈りした後は水を張らないので、ムナグロとダイゼンどちらも見かけていません。
今年は2度ムナグロを見かけました。
でも1回は3羽、そして1回は1羽だけでした。
これまで2度も群れを見かけているので、今回も車で走り回っていますが、今のところ見かけていません。
1羽見かけたときは強い雨が降っている時で、クサシギと思しきシギと同じ場所で餌を探していました。
その前に3羽見かけたときは、その中の1羽が明らかに黒い夏羽だったので、そうでない一緒にいた鳥もムナグロだと判断できました。
雨の中で餌を探している鳥は黒っぽくなく茶色で、ムナグロなのかそれとも違うのか分かりませんでした。
そこでフェイスブックの「鳥見サークルに」に投稿して、その鳥がムナグロなのか、そして幼鳥でないのか尋ねました。
「田植え前の水田で見かけました。ムナグロの幼鳥かとも思うのですが、全く自信がありません。ご存じの方があれば教えていただけませんか。宜しくお願いいたします。」と投稿すると、数時間後に反応がありました。
「ムナグロですが、幼鳥は上面が黄色っぽいので、成鳥の冬羽から夏羽への換羽途中でないでしょうか。雌は黒味が少ないのでそうかもしれません。」と応えてくれました。
夏羽に変わる換羽時期のムナグロではないかということでした。
また羽の色の様子からメスではないかとの意見をもらいました。
「鳥見サークル」に参加している人は、私のような素人からかなり専門的な知識を持った人まで多様です。
分からない鳥について尋ねると親切に教えてくれるのです。
これまで図鑑やインターネットで調べていたのですが、写真が少ないことと実際と随分印象が違っている場合が多く、なかなか判断できなかったのです。
「三人寄れば文殊の知恵」という諺がありますが、このサークルは数千人の参加者がいるので、それ以上でとても助かっています。
野鳥を観察する人は、人にも親切で優しいようです。
今回見かけたムナグロは、メスのムナグロで夏羽に代わる換羽の時期だったと思われます。
自分でそうした判断を早くできるようになりたいと思っています。
(チドリ目 チドリ科)
カモ撮りこうちゃん