オグロシギはいつも採餌するとき羽を逆立てるのかな?
今年も飛島村でオグロシギだと思うシギの群れに出会いました。
昨年も同じ時期に見かけています。
今年も昨年同様6羽前後の群れでした。
昨年は数日間とどまっていましたが、今年は翌日には見かけませんでした。
今年は雨が降る中、田んぼで懸命に嘴を突っ込んで餌探ししていました。
その突っ込む速さもとても速くて驚くほどでした。
餌探ししている水田は、餌となる昆虫の幼虫やミミズなどの小動物は、秋から冬にかけて土起こしの耕運機作業の後について歩くカラス、ツグミ、ムクドリ、サギやハクセキレイなどが採り尽しているので、あまりいないと思われます。
その田んぼでオグロシギが懸命に餌探しするのですが獲物は多くないはずです。
嘴を何度も泥の中に突っ込んで消費するエネルギーと採れた獲物から得られるエネルギーで採算が合うのか心配してしまいました。
「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)では「オグロシギは沿海州や樺太周辺が繁殖地で、日本では4,5月と8~10月が観察できる」ように示されています。
春のこの季節は北に渡る時期に当たるのでしょう。
今年見かけたオグロシギの群れが本当にオグロシギなのか疑問に思うことがあります。
2021.5.17のblogで書いたように、昨年のオグロシギの群れは、採餌中に背中の羽を逆立てながら採餌していました。
上述の「日本の野鳥」にも「採食行動中には、背の羽を数枚逆立てていることが多い。」と記されています。
今年のオグロシギと思われる群れは1羽もそんな行動を示していません。
本当にオグロシギなのかと疑問に思ったのです。
確かに雨が強く降っている状況なので、昨年と条件が違っています。
また記述の中で「逆立てていることが多い。」と記されています。
必ず逆立てるとは書かれていませんが、そんな疑問が湧いたのです。
羽を逆立てて採餌するときは、オグロシギはゆったりした心理状態の時のように見受けられます。
それに比べて今年のオグロシギの群れは、急いで移動中でしかも強い雨が降っている中での餌探しでした。
速く嘴を泥に突っ込んでいる状況も彼らの心理状況を反映しているとも解釈できます。
似ているオオハシシギやオオソリハシシギかも知れないと思うものの、今のところはオグロシギだと思っています。
時間が経てばだんだんと似たシギとの区別もできるようになると考えています。
本当にそうなればよいけどー。
(チドリ目 シギ科)
カモ撮りこうちゃん