ムラサキサギゴケとトキワハゼの区別は本当に難しい
畔や叢を歩いていて似ていて区別できない植物がたくさんあります。
例えばヘビイチゴ、キジムシロ、ミツバツチグリは同じ黄色い花を同時期に咲かせるバラ科の仲間で、どれがどれだか区別ができずお手上げ状態です。
知っている人は瞬時に同定できるのでしょう。
時間をかけて区別できるようになりたいと思っています。
他に似ていて分からない植物にムラサキサギゴケとトキワハゼがあります。
どちらもハエドクソウ科(ゴマノハグサ科とも)の唇形の花を咲かせます。
畔や叢で割と多く見かける植物です。
先日愛西市の船頭平河川公園にでかけ、駐車場近くでこの唇形花を咲かせる群生している花を見かけました。
昨年も同じ時期に咲いていました。
割と大きな花を咲かせていました。
これが果たしてムラサキサキゴケか、それともトキワハゼなのかと迷っています。
いろいろ資料を見てこの両者を分ける特長を見ると、「BOTANICA」には以下の違いが示されていました。
①花の大きさ トキワハゼ1㎝ ムラサキサキゴケ1.5~2㎝
②花の色 トキワハゼ 非常に薄い薄紫 ムラサキサギゴケ 濃い目の薄紫
③茎の形態 トキワハゼ 匍匐茎を出さない ムラサキサギゴケ 匍匐茎を出す
④開花時期 トキワハゼ 3月~11月頃 ムラサキサギゴケ 4~5月頃
となっています。
私にとって有効なのは、今のところ花の大きさと開花時期でしょうか。
でも同じムラサキサギゴケでも土壌の関係で小さい花もあるため、一様には決められません。
他に区別する特長がないか探していると、「あぶくだだより」に「花の上唇の先がムラサキサギゴケは尖って先が2裂し、反り返るのが多いのに対して、トキワハゼは鈍頭で浅く2裂し、反り返らないという記事もあります。なお、どちらもゴマノハグサ科のサギゴケ属です。」と記されています。
この花の上唇の先が2つに分かれているかが区別する目安になりそうです。
船頭平河川公園で見かけたのはムラサキサギゴケではないかと思われます。
写真と動画でも花の上唇部の先が2つに裂けていました。
花の大きさと開花時期を総合しての判断です。
間違えている可能性はあります。
人の認識は誤った認識から正しい認識へとどうやって行きつかせるのかというのが、教育や認識の変化にとって重要なことだと学んできました。
すぐに正答か誤答かを問題にする社会の風潮は間違っているように思っています。
(ハエドクソウ科(ゴマノハグサ科とも) サギゴケ属)
カモ撮りこうちゃん