スミレの仲間はまだよく分からないけれど!
春になると蟹江周辺では川の土手や田んぼの畦でスミレの花を見かけます。
花は紫のスミレ色のものから、白や薄紫で何本か線が入っているものもあります。
花の咲く時期も種類によって違うようです。
スミレはこれから勉強する植物の仲間です。
スミレといえば、宝塚音楽学校の生徒や宝塚の舞台で歌われる「スミレの花咲く頃」をすぐ想い出しますが、私がスミレの花に魅かれる理由は、その実のでき方の面白さです。
3つに分かれた実の鞘の中に種がびっしり詰まっています。
その鞘が割れて種が規則的に並んでいる様子を見て、不思議で素晴らしいものを見た感じになりました。
それがスミレに興味を持った最初です。
スミレの種類は多様で、東北にいた時もエイザンスミレと思われるものやキスミレなどを見かけました。
でもどんな名前かは分かりませんでした。
一口に「スミレ」といってもスミレ科全体を表す「スミレ」と個別の種の1つである「スミレ」の混乱が起こっているようです。
先日日光川の河口の土手を歩いていてスミレだと思われるものを見かけました。
種である方のスミレです。
他に少し小振りのスミレも見かけました。
ヒメスミレかも知れません。
「スミレハンドブック」(山田隆彦 文一総合出版)には「日本にはスミレ属の多年草しか分布していないが、スミレ属は大半が北半球に生育し、木本もあるが草本が中心で、特に北半球の温帯に多く、400種ほどが記録されている。日本には60種が分布しており、細かく品種まで見ると220種があり、日本はスミレの豊富な国である。スミレ属の特徴は、花が左右対称で両性花、唇弁(下弁)の先に距があること。雌しべの柱頭が棒状やカマキリの頭の形など、様々な形をしていることである。花後、閉鎖花をつくることや、種子にはエライオソーム(種沈)と呼ばれる付属物(主に脂肪酸)があり、アリがこの部分を食べ物として好み、遠くの巣まで運ぶのも特徴で、アリの巣で発芽した種子はよく育つという。」と記されています。
花に距(きょ)があることはツリフネソウやエンゴサクと同じです。
閉鎖花とエライオソームのことはどこかで読んだ記憶があります。
ウォーターパークの大膳川西側で白いスミレの群生地を見かけましたが、葉の色と葉の形からアリアケスミレではないかと考えています。
始めは何も分からないところから、スミレが体系的に分かってくることを期待して、これからも探索や思考を深めていきたいと考えています。
(スミレ科 スミレ属)
カモ撮りこうちゃん