3月初旬に見かけるタンポポは日本タンポポばかり
3月になると日光川や善田川の土手で黄色いタンポポが咲き始めます。
それを見かけると春が来たことを実感します。
そのとき見かけるタンポポすべてが日本タンポポです。
蟹江周辺で日本タンポポが咲いているのを知ったときとても驚きました。
日本に西洋タンポポが侵入してきて、日本タンポポが駆逐されていることを実感として知っていたからです。
天童周辺では西洋タンポポしか見かけませんでした。
日本タンポポは山沿いの土手や寺周辺でしか見かけませんでした。
そんな経験もあって名古屋近くの蟹江は西洋タンポポだらけだろうと思っていたのです。
蟹江に帰る以前にも年に1度くらい実家に帰省していました。
そんな時高校の同級生の女性陣と会ってお茶を飲んだとき、その中の一人が土手に白いタンポポが咲いていると話したのです。
仙台周辺やいわき周辺でも白いタンポポが咲いているものの、時々見かける程度の希少植物だったので、そんな訳がないと思ったものでした。
ところが黄色い日本タンポポが咲いてから、少し時間を遅らせて日本タンポポの白いタンポポが咲き出します。
これがシロバナタンポポです。
蟹江周辺でシロバナタンポポが咲いているのを見たときはとても驚きました。
これらの日本タンポポが咲き終わる頃になると西洋タンポポが咲き出します。
時間的にずれて咲き出します。
時間的な棲み分けですね。
西洋タンポポはほぼ1年中咲いているものの、一斉に咲き出すのはやはり春先です。
小学校の校長先生と話したとき、「日本では西洋タンポポに置き換わっている」と話したので、「この近くの土手には3月に日本タンポポがたくさん咲きますよ」と話したらととても驚いていました。
東北ではシロバナタンポポは5月の連休頃に咲き出し、1週間ほどで見かけなくなります。
ところが蟹江周辺では3月半ばにはシロバナタンポポが咲き出します。
愛知県と山形県では直線距離で500キロほど離れているので、咲く時期がずれているのでしょうね。
なぜ日光川や善田川の土手に、今でも黄色いニホンタンポポやシロバナタンポポが咲いているのでしょうか。
土手を改修しないで保存されていたからだと思われます。
シロバナタンポポの咲いている場所は同じ付近の場合が多く、株で少しずつ広がったり、近くに種が飛んで増えていっているようです。
土手のどこでも見られる訳ではありません。
やはり希少植物には違いありません。
このように黄色いニホンタンポポ、シロバナタンポポ、次に西洋タンポポが咲き出すのが蟹江周辺のタンポポの咲き出す順序のようです。
(キク科 タンポポ属)
カモ撮りこうちゃん