コチドリの餌のとりかたが面白い

3月中旬に飛島村三福の金魚養殖の干上がってきた池でコチドリを見かけました。

いつも4月下旬から初夏にかけて、時々見かけていたのですが、こんな早い時期に見かけたのは初めてでした。

金魚養殖が盛んなこの辺りでは、金魚を育てる池を役割が終わると水を抜き、そして石灰を入れて消毒します。

そしてまた水を張って養殖の準備をするのです。

そんなことから水が入っている池と水が抜かれてだんだんと干上がっていく池があります。

そんな干上がっていく池の地面にはミミズや水生昆虫などが地面の中にいるのでしょう。

ときどきイソシギ、ハクセキレイ、タヒバリなどが餌を探して歩き回っています。

その中にコチドリを見かけました。

これまでコチドリの写真を撮っていたのですが、すぐ道路脇の干上がっていく途中の池にいるコチドリを撮りました。

するとコチドリは片方の脚を細かくリズミカルに動かして、地面を叩いて振動を与えているのです。

そして付近の餌を採っていました。

脚で振動を与えて吃驚させて追い出す作戦のように見えました。

とても可愛い仕草です。

同じチドリ目のイソシギやクサシギがこうした行動をしているのは見たことがなかったからです。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)には「九州以北では夏鳥。早いものは2月下旬頃から繁殖地に姿を現す。ユスリカ類などの小型昆虫類をよく食べる。急速に走っては急停止したり、方向を定めず左右に忙しそうに動き回って採食する。浅い水辺で片足を震わせ、水生昆虫の幼虫などを追い出してとることもある。」と記されています。

この時期にコチドリを見かけるのは不思議ではないということでしょう。

また採餌方法の特性についても記されていました。

似たイカルチドリではこうした行動は見られないようです。

コチドリの採餌の様子を動画でも撮りました。

ぜひご覧ください。

面白いと思うに違いないと思っています。

(チドリ目 チドリ科)

カモ撮りこうちゃん

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