サクラを室内で早めに咲かせてみた

弥富市海屋のいつも車を駐車している場所の用水路脇にはサクラの木が植えてあります。

2月になると余分な枝を伐採して、木の周りに捨ててあります。

以前その枝を切っていた男性と話したとき、庭に植えてあるサクラの木の苗をこの用水路脇に植えていると話していました。

種類はいろいろあって同じものはなくマメザクラ(?)、ソメイヨシノ、シキザクラ、ウコンザクラなどで、娘の記念日に合わせて庭に植えたものを移植しているのだと話していました。

捨てられたサクラの枝を自宅に持ち帰って、部屋の陽当たりの南側のガラス越しに、バケツに入れておいておきました。

名古屋周辺では毎年ソメイヨシノは3月下旬に咲き出します。

住んでいる団地では、3月20日頃に日本三大ザクラの岐阜県根尾谷の苗を持ってきて育てた淡墨桜(うすずみざくら)が咲き始めます。

次に3月末になるとソメイヨシノが咲き出すのです。

2月に捨てられた枝を持ち帰って部屋に入れて置いたら、1週間ほどで蕾が膨らんで花を咲かせました。

3月初旬でした。

屋外では堅い蕾の状態なのに咲いたのです。

山形にいた時に、啓翁桜(ケイオウザクラ)の枝を切って、屋内で開花を早めるのを知っていました。

山形新聞(2012.12.2付)には「啓翁桜は気温八度以下の畑で一定期間冬眠させ、切り出した枝を加温ハウスで管理し、開花を促す。~中略~ 鈴木孝市会長(68)は『切り出した枝を四十度前後のお湯に一時間浸すことで冬眠から目覚める』と説明。この日は、お湯をはった水槽五つを使い、次々と枝を浸した。取り出した枝からは風呂上がりのような湯気が立ち上がり、汗ばみながら作業に当たった。ハウスに移し、おおむね二十日を経過すると花が咲き、出荷できるという。」と記されています。

この啓翁桜は年末に出荷され、テレビ番組の背景やホテルのロビーに活けられているのをたびたび見かけます。

また山形の知り合いの幼稚園園長は、入園式に演題脇にサクラの花を咲かせた花瓶を置こうと、事前にソメイヨシノの枝を室内に入れて、咲かせる時期を調整して当日にサクラの花を咲かせて入園式を行ったと聞いていました。

この2つのことを知っていたので、自宅で面白半分に室内に入れておいたのです。

天気が良い日はベランダに置き、夕方には室内に入れておくこともありました。

予想以上に早く1週間ほどで咲き出したので驚きました。

その咲き出した枝を切って、向かいの高齢者宅にも届けました。

とても喜んでくれました。

なぜかやったーという気分になったものです。

蕾を持っている枝が捨てられたままなら咲かずに枯れてしまうでしょう。

遊び心でサクラを早めに咲かせるのを、皆さんも是非やってみて欲しいと思います。

(淡墨桜 バラ科 エドヒガン)(ケイオウザクラ バラ科 マメザクラ×エドヒガン?)

カモ撮りこうちゃん