ミサゴで気がついた習性
蟹江の日光川と善田川河口にはミサゴがいます。
これまで夏には見かけていなかったので、北の地方に移動していると思っていました。
2~3年前の夏に見かけてこの付近に一年中住み続けていることが分かりました。
タカの仲間のトビしか知らなかった頃、日光川、善田川や藤前干潟で見かけたミサゴは格好良くて、それに魅かれて毎日撮りに出かけていきました。
ミサゴが魚を掴んで飛翔している姿を写真に撮ったときの感動は今でも忘れられません。
獲物はボラかコイがほとんどです。
ボラは丸太棒のようなのに、コイはヘラブナ(ゲンゴロウブナ)が多いからか背中が高いので区別することは容易です。
何回も魚を掴んで飛翔している姿を見かけましたが、掴んだ魚の頭を前方にしています。
尻尾を先頭にしていることはほとんどありません。
何回も見かけていますが、一度だけ尻尾を先頭にして掴んでいるのを見かけました。
獲物の魚の重心位置と関係があるのかも知れませんね。
捕った魚を杭や電柱の天辺で啄むとき、必ず周囲の様子を何度も確認します。
カラスなどが獲物を奪いに来るのを警戒しているようです。
ハトを狩ったハヤブサの場合も同じでした。
周りを警戒するのは野生動物の本能的な習性のようです。
杭や電柱でボラやコイを啄むとき、必ず頭から食べ始めます。
尻尾から啄むことはありません。
その理由は分かりませんが、今まで観察していると100%そうなのです。
少しずつ食べ始めて、必ず最後の尻尾近くまで食べてしまいます。
半分まで食べて捨てている場面は見たことはありません。
途中でカラスなどを見かけると、その食べ残しを掴んで飛翔していきます。
そこまで食べ切る理由は、風がなく水面が鏡のような日は珍しく、さざ波が立って水面近くの魚を捕れない日が多いからではないかと思われます。
野生動物は人間のように、定期的に食事することはできず、強風や大雨の時は数日間も餌が捕れないと思われます。
そんなことから、捕った魚を食べ切るのではないかと思われます。
余談ですがミサゴは英語でオスプレイ(Osprey)といいます。
飛行機とヘリコプターの機能を持つ問題になった飛行機ですね。ハヤブサはファルコン(Falcon)、F22ステルス戦闘機のラプター(Rapter)は猛禽類という意味です。
日本同様にアメリカでもタカの仲間を飛行機の愛称にしているケースがあるようです。
このようにミサゴには、そんな習性があることが分かってきました。
(タカ目 タカ科)
カモ撮りこうちゃん